猫町倶楽部とは、参加者が毎回課題図書を読了して集まり、
それぞれの気付きをアウトプットすることで学びを深め合う読書会です。
- 2014年12月14日(日曜日)
- 第56回関西アウトプット勉強会「グレート・ギャツビー 」&クリスマス・パーティー【動画付】
12月14日(日)、第56回関西アウトプット勉強会「グレート・ギャツビー 」&クリスマス・パーティが開催されました。今回のアウトプット関西アウトプット勉強会は、第一部が文学の読書会、そして第二部は少し早めのクリスマスパーティです。会場はいつも勉強会が行われる京都ではなく、大阪本町にあるカフェFlou Cafeさん。
今回の課題本は、スコット フィッツジェラルド「グレート・ギャッツビー」。そしてドレスコードは「ギャツビー邸のパーティー」 。クリスマスパーティということもあって、みなさんドレスコードを楽しんでいらっしゃり、会場も華やかでした。
第一部の読書会は参加者40名。女性がやや多かったです。名古屋からの遠征でいらした方や、久しぶりに参加される方、そして初参加の方も8名いらっしゃいました。毎回初参加の方がいらっしゃいますので猫町倶楽部読書会への参加を検討されている方は、安心していらしてください。
グレートギャッツビーの映画を見たことがあるという方や、読書会で取り上げられる以前から愛読しているという方も多く、20世紀を代表するアメリカ文学と評されるのもうなずけます。
本作「グレート・ギャッツビー」は複数の翻訳があります。中でも村上春樹氏による翻訳が有名で、氏は本作を絶賛しています。昨年12月の読書会課題本は村上春樹氏の「ノルウェイの森」であり、作品のなかでも主人公が「グレート・ギャッツビー」を愛読している描写が出てきました。村上春樹氏のファンだから氏の翻訳書なので手に取ったみたという方もいらっしゃったのではないでしょうか。
物語の舞台は1920年代のアメリカ・ニューヨーク。第一次世界大戦後、好景気に沸くニューヨークへ、証券会社で働くことになったニックが引越してくる場面から始まります。ギャッツビーとの出会い、狂乱のパーティ、ギャッツビーとデイジーの5年越しの再会、そして物語は悲劇的なクライマックへ疾走しいきます。
主人公のギャッツビーだけでなく、語り部であるニック、ヒロインのデイジーやその夫トムなどなど、登場するキャラクターは非常に多彩で、躍動しており、読書会では登場人物たちの魅力について盛り上がっていました。
主人公のギャッツビーについては好きになった方が多かったようで、一途な愛、とめどない向上心、そして悲劇的な最後、人間の幸せとはいったい何なのか、彼が求めていたものは何なのか、議論が白熱しました。
デイジーは最もさまざまな意見が出たキャラクターでした。女性として魅力的なのはもちろんですが、ギャッツビーへの恋心、愛する娘を持つ母親としての顔、物語終盤の変わり身。参加者の間でも共感や疑問が渦巻いていたようです。
一方、物語の語り手であるニックには好感を持つ声が多く、ギャッツビーへの変わらぬ友情や、パーティ参加者への醒めた目線、ギャッツビー死後態度が豹変する人々への嫌悪など、読者が最も感情移入しやすいキャラクターだったようです。
ストーリーはとても引き込まれるものがあり、一気に読んでしまったという声も多かったです。また各所にちりばめられた箴言にもはっとさせられるものが多く、付箋を貼ってある箇所を紹介しあう姿がありました。
第一部、読書会の時間はあっという間に終わり、最後はベストドレッサーの発表をもって終了です。各チームで選ばれたベストドレッサーに集合してもらい、全員で写真撮影を行いました。
ここからは第二部クリスマスパーティの始まりです。今回は、一人の猫町男子を猫町女子二人がコーディネートして変身させてしまう「Before/After企画」、チームで協力して謎を解く「猫町猫を探せゲーム」、そして毎年恒例の「プレゼント本交換」と盛りだくさんの内容でした。
まずは「Before/After企画」。今回の参加チームは4組。この写真だけを見てもカオスだと思いますが、変身男子登場前には各チームのPVが流れました。変身男子とコーディネート女子へのインタビューや買い物の様子を、かっこよくそしておもしろく編集したPVが各チーム流れました。
続いて「猫町猫を探せゲーム」。かなり練りこまれた内容で、参加者も皆うなっていました。各テーブルに置かれたエアメール。そこに書かれた謎を解くと、さらに指示が。スマホを使った情報へのアクセス、インターネット上の置かれたヒント動画、そして最後には運試し!みなさん本気で取り組んでいましたね。
猫町倶楽部のクリスマスパーティといえば、これ。「プレゼント本交換」です。本好きなみなさんだけに、用意した本も個性的。交換後にはチョイスした本についてインタビューも行われました。
第二部クリスマスパーティ終了後に、全員で当たったプレゼント本を持ち記念写真を撮りました。今年の関西アウトプット勉強会はこれで終了です。来年からは関西でも文学を扱う月曜会が立ち上がります。ぜひ来年も関西猫町倶楽部をよろしくお願いします。
(文:すっぱまん 写真:ねむこ)