猫町倶楽部とは、参加者が毎回課題図書を読了して集まり、
それぞれの気付きをアウトプットすることで学びを深め合う読書会です。
- 2011年09月17日(土曜日) 読書会16:30~18:45 講演会19:00~20:45
- 9/17(土) 岡本吏郎が選ぶ4冊&トークイベント
9月の東京アウトプット勉強会は、猫町倶楽部代表の山本が読書家としてもたいへん尊敬している経営コンサルタント、岡本吏郎さんに課題本を選書して頂き、読書会と講演会のセット企画で開催しました。
(岡本さんのホームページはこちら http://www.awn.jp/)
岡本さんには「ビジネス書だけが勉強ではない、というテーマで選書を」とお願いをし、下記の4冊を選んでいただきました。
■『かくれた次元』 エドワード・ホール みすず書房http://amzn.to/nsNFUC
岡本さんより:
「昨年、当社開催読書会のメイン本。現代を生き抜く基本書の1冊という位置づけ」
■『思考と行動における言語』S・I・ハヤカワ 岩波書店 http://amzn.to/oODeG0
岡本さんより:
「一般意味論関係の翻訳本。コージブスキー著作の翻訳がないため、これが唯一の正当本? NLPの言語研究の大元。NLPの今の流行り方に疑問を感じているので、こんな本でも・・・」
■『補給戦』 マーチン・ファン クレフェルト 中公文庫 http://amzn.to/onWJV0
岡本さんより:
「再び、『失敗の本質』が売れているけれど、バカの一つ覚えに辟易。
あの本は名著だが、果たして21世紀に読んで学びがあるかは別問題。
もう少しいろいろな関連本を読むべきと思うので、そんな関連本を1冊。
1980年頃の登場時には、大変話題になった本。」
■『神話がわたしたちに語ること』カレン・アームストロング 角川書店 http://amzn.to/oHy2b4
岡本さんより:
「世の中に、神話関連本はたくさんあるけれど、これはわかりやすいうえに、根底にある”意味づけ”が個人的に好き。人の指向性の問題を、神話の角度から考えた本と理解するのがいいか・・・?」
岡本さんには「ビジネス書だけが勉強ではない、というテーマで選書を」とお願いをしたわけですが、ベースとなる世界観や言語・思考・コミュニケーション能力、戦略眼、そして深層からの人間理解・・・など、どの課題本もビジネスの能力をビジネス書よりも深いところから鍛え上げてくれるような、一切妥協ナシ!の選書だったと思います。
第一部の読書会終了後は、いよいよ岡本吏郎さんのトークイベント!
参加者の皆さんは、岡本さん「深く広い」、縦横無尽で刺激的なトークに、開始から最後の質疑応答まで、深く聞き入っていました。
読書論から始まり、意味論、認識論、ビジネス観、歴史観、人間観、そしてビジネスの成否を分け、さらには二分という人間が「どう生きるか」を大きく左右するキーとなる「脱同一化」という概念について・・・。
岡本さんの子供時代からの膨大な読書経験、映画、アニメまで含めた大量のインプットと深い思考から醸成された世界観を、たっぷりと語っていただきました。
質疑応答も時間いっぱいまでお答えいただきました。
岡本吏郎さん、ありがとうございました!