猫町倶楽部とは、参加者が毎回課題図書を読了して集まり、
それぞれの気付きをアウトプットすることで学びを深め合う読書会です。
- 2015年10月3日(土)
- 関西文学サロン月曜会 第9回「カフカ短篇集」
秋晴れの京都、10月関西文学サロン月曜会の読書会が開催されました。
なんと今回は初参加13人を含む、36人が恵文社一乗寺店COTTAGEに大集合。
関西文学サロン月曜会では、課題本を恵文社と猫町倶楽部が交互に選書します。
10月は猫町倶楽部選書の「カフカ短篇集」(岩波文庫)です。
ということで、10月は初参加率がとても高かったので、初参加さんからの疑問、質問にお答えする形式で開催レポートをお届けしたいと思います。
16:30 受付開始
「会場の恵文社に到着しましたが、入るのにドキドキしちゃいます……。」
初めての参加は、少し緊張してしまいますよね。でもご心配なく。
まず入り口の受付で、お名前を教えてください。ここで名札(今日、呼んでほしいニックネーム)を書いていただき、今日のテーブルにご案内します。
読書会は6~8人のグループに分かれて進めていきますので、読書会の開始まで「どこから来ましたか?」なんて軽く自己紹介をしながら待ちます。わくわく。
17:00 読書会開始
「読書会では、何から話したら良いんだろう……?」
まず全体で本日のタイムテーブルなどを説明した後、各テーブルで読書会をスタートします。
各テーブルにはファリシテーターという司会役がいますので、まずはファシリテーターの進行に沿って、自己紹介や参加のきっかけなど順番にお話ししていきましょう。
17:15 自己紹介も終わり、そろそろ課題本の話を……
「むむっ、テーブルにお菓子が?!」
ここで関西月曜会の本領発揮!! 本日のお菓子のご紹介です。
毎月、季節や課題本にあわせてセレクトしています。
え~、写真の手前に見えますのは~、永楽屋のおひがし「ハロウィン」でございます。ほろっと崩れる和三盆糖の優しい甘さにほっこり。
奥に見えますのは~、京都北山マールブランシュの「京サブレ秋の収穫祭」。今日は秋限定「カボチャ×ホワイトチョコレート」味と「栗×ミルクチョコレート」味です。ハロウィンなので紫のコウモリも飛んじゃいます。
いやぁ、秋ですね。おいしいお菓子で緊張もほぐれて、会話も進みます。
18:00 さあ読書会も中盤。盛り上がってまいりました。
「読書会ではみんなどんなお話をしているのですか?」
それでは、テーブルをちょっとのぞいてみましょう。
カフカ、難しかったですね~。(一同無言でうなずく)
社会主義的な時代背景が、大きな影響を与えていると思う。
反社会主義的な主張を比喩的に表現していたのではないか?
『喩えについて』
最後の「喩えのなかでは負けている(233ページ)」ってどういう意味だと思う?
暗い印象だったカフカでなぜか大爆笑のテーブルも!!
参加者には「もう、カフカが好きで好きで。」という方から、
「カフカは初めて読みました、、、、あっ、そういえば『変身』は読んだことあります!」という方も。
もちろん課題本イコール愛読書の読書会も楽しいですが、普段は読まない作家やジャンルの本に挑戦して、新たな発見をするのも読書会の魅力です。
18:40 ベストドレッサー発表
「で、ドレスコード、、、、、何を着ていけばいい?」
そう、月曜会には読書会を盛り上げる遊びとしてドレスコードが設定されています。
今回のドレスコードはカフカにちなんで「変身」でした。
ハロウィンらしくかわいい悪魔になった人、学生時代にタイムスリップした人、はたまた「夏から秋への『変身』の訪れです」と色づきかけた紅葉をしおりの代わりに挟んできた人など、思い思いの解釈でドレスコードを表現しています。
各テーブルのベストドレッサーの皆さんで記念撮影。
19:00 懇親会の始まりです!!
「懇親会って、なんですか?」
読書会が終わったら、ご飯を食べながらカジュアルな雰囲気で懇親会が行われます。
好きな作家や本の話題はもちろん、カフカの生まれ故郷チェコの話に、京都のおすすめ穴場スポット、「最近、なにか運動してますか??」なんていう情報交換まで、読書会とはひとあじ違った交流が楽しめるのも猫町倶楽部の魅力です。
今日のケータリングは、月曜会ではお馴染みの食堂スーフルさん。
ハロウィンなフィレオフィッシュバーガーに、フライドチキンと万願寺唐辛子、ゴーストが飛び交うサラダとパンプキンスープ。おいしい料理に会話も弾みます。
20:45 懇親会終了です。
「お疲れさまでした~。あ~あ、楽しかった。」
さてさて、話は尽きませんが、約4時間に及ぶ読書会と懇親会の終了です。
4時間なんて長そうだな、と思ってしまいますが、本当にあっという間なんです。
最後にどどーんと集合写真。
初参加のハードルは高く見えるかもしれませんが、その先にはきっと楽しい世界が待っているはず。
それでは、みなさん、恵文社でお会いしましょう!!
さて、11月の月曜会はちょっとお休み。
関西ではビジネス書の読書会であるアウトプット勉強会も開催しています。
次回の課題本は2015年10月24日(土)三枝匡著「 V字回復の経営―2年で会社を変えられますか」です。
文学とビジネス、たまにはいつもと違うジャンルの本を読んでみるのも楽しいかも?!
記:あいこ 写真: Shige、ひろ