扉を開けると本の向こう側の世界が広がっていた。

猫町倶楽部とは、参加者が毎回課題図書を読了して集まり、
それぞれの気付きをアウトプットすることで学びを深め合う読書会です。

名古屋アウトプット勉強会[ビジネス]

  • 2010年10月29日(金曜日) 19:00~21:20
  • サンデル『これからの「正義」の話をしよう』 10/29

10月の課題本は今話題沸騰中の・・・

マイケルサンデル著
『これからの「正義」の話をしよう――いまを生き延びるための哲学』


≪参加者チポさんの声≫

多くの方がおっしゃっているように、今回のサンデル教授の本は情報が膨大で
読むのにエネルギーを要すなあと思いました。
でも、この本が大学の講義というライブの場から生まれた本であることを考えると、
文字言語に変換された場合やや読みにくいのは当然かも知れないとも思います。
TVで見たハーバード白熱教室や東大での白熱教室の迫力に比べると、
文字に表されたサンデル教授のことばを噛み砕くのはやっぱり大変でした。。

でも!
やっぱりこの本を読んだことはとても価値のあることでした。
TVを見て「すごい~」と感心するにとどまるのではなくて、文章をじっくり
読んで考えると理解度が全然違いますね。
そして、皆さんと共にアウトプットできたことはさらにさらに価値のある
ことだったと思います。
改めて、このビッグな本を読む機会を与えてくれたOP勉強会に感謝します!

Eチームで出たトピックの中で、いくつか目からうろこのアウトプットがありました。
あーさんの「何を『幸福』とするのか。それは人間の視点からだけでよいのか?地球上の他の生物のことも考えるとまた答えは違ってくるのではないか」
というのは新鮮なご意見だなと思いました。
そこからCOP10の話題まで広がりましたしね。
また、Suzukiさんの「一人の人間には複雑な側面があり、状況によって
軸とする理論は異なるのかも」というご意見も、面白いと思いました。

そして、Eチームで話題になった邦題の副題の「いまを生き延びるための」という部分の
謎ですが、最後の岡田氏の白熱教室で明らかになったのでは?と思いました。
そう、岡田氏命名の絶妙なネーミング「Sandel’s Boot Camp」。
正義について、美徳について、一人一人が考えていくことが大事ということ。
答えをすぐに求めるのではなく、自分で&対話を通して考え続けることで
自分を鍛え続けるということ。
それが、混沌とした現代社会を生き抜く道であるということ。
まさに、「いまを生き延びる」ということ。
・・・と、私は解釈してちょっとすっきりしました。
チームの皆さんはどうだったでしょうか・・・?

最後の岡田氏の白熱教室は、もやもやしていた頭をすっきりさせてくれる
素晴らしい講義だったと思います!
これだけ価値が多様化している世界の今後のあり方を考えるとき、
どんな社会にしたいのか??と個々人が考えることが大切だ、という
サンデル教授の持論をとてもわかりやすく説明して頂きました。
わたしたち一人一人が「こうありたい」という理想に近づけるよう、
日々真面目に誠実に生きていくことが世界を動かすのでしょうね。
そう思うと力が湧いてくるような気がします。

来月も都合が合えば是非参加したいです。
よろしくお願いします。


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