扉を開けると本の向こう側の世界が広がっていた。

猫町倶楽部とは、参加者が毎回課題図書を読了して集まり、
それぞれの気付きをアウトプットすることで学びを深め合う読書会です。

名古屋文学サロン月曜会[文学]

  • 2016年1月6日(水) 
  • 「好色一代男」「雨月物語」 (日本文学全集11)名古屋会場

みなさんあけましておめでとうございます。
2016年最初の猫町倶楽部は1月6日(水)、ここ名古屋会場は<喫茶かこ 柳橋店>からスタートです。



店内では雪だるまがお出迎え(写真では背中ですが…)

今回の課題本は「池澤夏樹個人編集 日本文学全集(11)」から「好色一代男」「雨月物語」の二作です。
アウトプットの順番が決められていた訳ではないのですが、まずは「好色一代男」の話から始まったテーブルが多かったようです。



「当時の時代背景や風俗事情がわかって興味深い」
「子供の頃の話はドラマチックだけど、あとはサザエさん的に定番の話が続いていく感じ」
「契った女は3742人、男は725人って最初にあるのに男色の話はあまり出てこなくて残念」
「一代男っていうけど子供いるよね?」



続いては「雨月物語」。こちらはうってかわって怪異小説。
行きずりではない(笑)深い情愛の話も多く、物語世界に引き込まれた人も多かったようです。



「現代でも元ネタにされてる話があるような気がする」
「『夢応の鯉魚』って泳げたいやきくんかな?」
「テーマが少しずつ重なっていて9本目から1本目の話に戻る円環構造になっているのではないか」
「安井金比羅宮に行ったことがあるので崇徳上皇の話が面白かった」


名古屋会場の今日の一曲は「好色一代男」の少年期からインスパイアされて、17歳のヒップホップアーティスト「ぼくのりりっくのぼうよみ」の「CITI」。
作中、17歳の世之介は商売の勉強のために奉公に出されていました。時代の隔たりを感じますね。



今回のドレスコードは「お正月」。
礼装に和服、縁起物や紅白まで、みなさん、思い思いのお正月を表現していました。

懇親会は雨月物語にちなんで「月の宴 名駅店」で…。
浅い話から深ーい話まで、初参加のメンバーさんからベテランのサポーターまでみんなで語り合いました。



次回も月曜会名古屋会場でお待ちしています!


文責:あじさい
写真:名古屋月曜会第8期サポーター

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