扉を開けると本の向こう側の世界が広がっていた。

猫町倶楽部とは、参加者が毎回課題図書を読了して集まり、
それぞれの気付きをアウトプットすることで学びを深め合う読書会です。

名古屋文学サロン月曜会[文学]

  • 2016年2月12日(金) 
  • 「カフカ短編集」藤ヶ丘会場

春一番までもうすこしですがまだまだ寒さが厳しい2月12日(金)、名古屋藤が丘のJAZZ茶房靑猫にて開催された第98回名古屋文学サロン月曜会、2月の定例会の模様をお伝えします。今回の課題は「カフカ短篇集」(岩波文庫)です。



ファンが着々と増え続けている「猫町ジャズ講座mini・歴史編」、今回のテーマはクール・ジャズです。
ジャズをたしなむ上では避けて通ることができないマイルス・デイヴィスの「BIRTH OF THE COOL」より「ISRAEL」を鑑賞。
前回の熱くて速いビ・バップとは一変してさらりとした知的な旋律はまさにクール!
第一回から参加しているとだいぶモダン・ジャズに親しみを感じるようになってきますね。
次回はハード・バップの講座です。マスターの高橋さんいわく「カンブリア紀の大爆発」のような華やかなジャズとのこと。次回も楽しみです!





読書会が始まると、さっそく熱心なカフカ談義があちらこちらから聞こえてきました。みなさんどんなテーマで話しているのでしょうか。



こちらは「火夫」について話しているようです。
「火夫が言いたいことが伝えられない様子がもどかしい!」「登場人物の周囲の人間の感情の動きがよくわかる、すごい文章だ」



「掟の門」で盛り上がっているようですね。
「これって人間の挑戦する精神のことをいっているのかな」「するとこの門番は自分自身のネガティブな意識なのかな?」「学生時代に仲間で話し合ったけど懐かしいなあ」



カフカについての話も聞こえてきます。
「『変身』もおもしろいいですね」「太宰治に似てる?」「夏目漱石の「夢十夜」を思い出した」「カフカって理解しにくいけどそれでこそカフカ!」




 今回は特に様々な解釈があり、会場もいつも以上に活気があったのではないでしょうか。名古屋文学サロン月曜会など猫町倶楽部の情報はmixiをメインに展開されています。「話し足りん!」トピックもありますのでぜひチェックしてくださいね。



今日の一曲はセロニアス・モンクのアルバム「クインテット」より「煙が目にしみる」です。
カフカの作品のように奇妙でユニークな調べはとても印象的です。





ベストドレッサーに輝きましたのはこちらの方々です!
今回のドレスコードは「変身」です。



「本日のアピールポイントは?」「普段は着ることがない色の服で変身してみました!」





懇親会はばんばんざいで乾杯! 課題本以外の話にも花が咲きます。





!こちらでは先日キックオフイベントがあった「新カラマーゾフの兄弟」(5月定例会の課題本です!)について盛り上がっているようですね。



次回は村上春樹の短編集「神の子どもたちはみな踊る」(新潮文庫)です。それではみなさま3月11日(金)もまた藤が丘で!初めての方もベテランの方もお久しぶりの方も一同心待ちにしております。


文責:かたばみ
写真:藤ヶ丘会場第8-9期サポーター

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