扉を開けると本の向こう側の世界が広がっていた。

猫町倶楽部とは、参加者が毎回課題図書を読了して集まり、
それぞれの気付きをアウトプットすることで学びを深め合う読書会です。

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名古屋文学サロン月曜会[文学]

  • 2016年6月11日(土) 
  • 【動画付】猫町倶楽部の旅行!『千野帽子さんと行く!温泉&宇治散策よくばりツアーズ♪』

梅雨入りの宣言が相次ぐ6月11日の朝、名古屋駅噴水広場には多くの人が集まってきました。ここに集まる皆さんは名古屋月曜会旅行の参加者です。今回の旅行は「千野帽子さんと行く!近江八幡&宇治よくばりツアー!」と題し、休日文筆家の千野帽子さんをお迎えしての旅行となりました。









恒例のおやつが配られて出発です!


バスの中では、ゲストの千野帽子さんと猫町倶楽部主催のタツヤさんから一言ずつあり、参加者の自己紹介が始まりました。今回はベテランの方から、まだ猫町倶楽部に参加し始めて日が浅い方、関西から来た方、関東から来た方と幅広く、多くの方に参加していただけました。 みなさんから今回の旅行の楽しみが伝わってきます。 最初の目的地!近江八幡に到着したら昼食です。有名な「たねや」「クラブハリエ」などで食事をされた方や、近江牛を使ったコロッケなどを食べて、夜に行われる読書会への体力をつけていました。ここは観光名所としても有名で色々な施設を見回ってきた方も見えました。






 

 







今回の宿、琵琶湖グランドホテルに到着です。



このホテルは琵琶湖が一望でき、浴場からも琵琶湖が見られるという好立地! 映画『ちはやふる』のロケ地としても使用されたそうです。「温泉良かった!」という参加者の声も多く好評でした。ただ、あまりにも広く、「ホテル内で迷った・・・」という声も。

ホテルに到着後すぐに読書会の開始。
今回の課題本はゲストの千野帽子さんの著書である「読まず嫌い」「俳句いきなり入門」の選択制。

     

「読まず嫌い」のテーブルでは、これを読んで自分が好きなジャンルの再確認ができた。自分の読書歴を見返す良い機会になったという人も。









「俳句いきなり入門」のテーブルでは、俳句や詩歌といった本をテーマにした読書会が夢だったという方も! 千野さんには各テーブルを回っていただき、本を読んだ感想に耳を傾けたり、疑問点などにも積極的に答えてくださいました。 今回の読書会のドレスコードは「帽子」。 ベストドレッサーに見事選ばれた方は、みなさん素敵な帽子を身につけていらっしゃいました。



読書会の後は、待ちに待った夕食です!月曜会旅行史上一番!? とも思われるような豪華な夕食。



和やかに歓談しているところに、どんどん運ばれてくるお料理の数々・・・。おなかいっぱいで食べ切ることが出来ないくらいでした。







夕食の後は、トークショーです。





最初は今回の課題本にまつわるお話などを聞かせていただく予定だったのですが、参加者からの質問用紙の束を見た千野さんは「これをメインに話したい」とのことで企画が変更!



千野さんのご好意で、全員の提出した質問、全てに丁寧にお答えしてくださいました。

とくにある参加者からの
「同じ作品を見た人が『わからなかったから何が面白いのか教えてほしい』といってきた時、どう対応すればいいのか」
という質問には千野さんも参加者もヒートアップ。熱い論考が行われました。

千野さんのtwitterの当日のつぶやきより。


>「わからない」ときには、理解を拒んでいる可能性がある。

「意味がわからない」というとき、しばしば、自己愛的自己防衛が「わからない」ようにしている。 あるいは、「わかる」を非常に狭くとらえていて、いろんな「わかる」があることをわかっていない。

>このときこの人にとっての「わかる」は、「それまでわかっていたこと」を再確認することだけになっている。つまり自己肯定の作業が「わかる」である。 この人は、「いまわかっていないこと」に遭遇すると、自分を否定された感じがするのだ。乱暴に言うと、意気地なしの人だ。

>たしかに、「それまでわかっていたこと」を再確認することは「わかる」と呼ばれる。 でもそれだけではなくて、「いまわかっていないこと」に遭遇して、それを驚きつつ受け入れることも、「わかる」と呼ばれる。 まったく違うふたつのことを、僕らは「わかる」と呼んでいる。これは混乱する。

>それまでわかっていたことを再確認すること(わかるA)は、いま持っている自我を傷つけまいと徹底防衛する作業。 逆に、いまわかっていないことに遭遇して、驚きつつそれを受け入れること(わかるB)は、いま持っている自我を置き去りにして先に進むことだ。 「わかるB」は「かわる」なのだ。





 

トークショーの後は月曜会旅行の恒例だった花火が2年ぶりに復活! みなさん、子どものように大はしゃぎで花火に夢中でした。手持ち花火をするのは数年振りという方もみえ、良い思い出になったようです。







楽しい花火が終われば、今日のスケジュールはここまで。
そのまま部屋に戻る方や温泉に入る方、話し足りん部屋に行かれる方など、思い思いの時間を過ごします。

話し足りん部屋では今回の課題本の一つ「俳句いきなり入門」に登場する「スタンド句会」の簡易版、サポーター考案の「カード型スタンド句会」に挑戦!

 




千野さんが見守っていてくれる中、句会の楽しさを簡易的な形でしたが味わえました。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

2日目は朝食のあとホテルを出発して、宇治へ。
まずは平等院に入館し、ひとまわりしてからそれぞれが希望したサポーターツアーズに分かれます。
当日はあいにくのくもり空で水面に映った鳳凰堂はみられませんでしたが、みなさん思い思いに堪能されたようです。

 


サポーターツアーズAコースは鳳凰堂の内部見学。
2014年に改修が終了した内部は残念ながら撮影禁止でしたが、そのスケールに感動の声が。
壁面にあった楽器を演奏する菩薩、雲中供養菩薩にも魅了されました。


サポーターツアーズBコースは縁切り縁結びツアー。
悪縁切りで有名な橋姫神社と、縁結びのコノハナサクヤヒメを祭った縣(あがた)神社をハシゴして、人生を切り開こうという壮大な趣旨のツアーです。
みんなで揃っておみくじを引きました。凶の方はいませんでした。


お犬様がいたので、たわむれてみました。


悪縁を切って(?!)、良縁に繋がればよいですね。


そしてサポーターツアーズCコースは、宇治といえば! の抹茶作り体験。
自分で挽いたお茶と一緒にお菓子をいただけるのが素敵です。







美味しいお茶もより美味しくなったかも・・・?

楽しい思い出の数々に名残惜しいものですが、瞬く間に時間となってしまいました。
宇治を出て、名古屋に向かいます。
バスの中でみなさんに旅行の思い出を語っていただきました。遠方から来られた方も満足されたようで、良い旅行となりました。

夜のスタンド句会に参加された方は句会に興味が出てきたみたいです。
もしかして、特別な動きもこれからあるかも?!

 

これからの猫町倶楽部の活動にも大注目です!


#Facebookの猫町倶楽部ページでは掲載しきれなかった旅行の写真も多数掲載中です!
ぜひチェックしてみてください。

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(文・写真:名古屋月曜会8期&月曜会旅行特別サポーター)

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