猫町倶楽部とは、参加者が毎回課題図書を読了して集まり、
それぞれの気付きをアウトプットすることで学びを深め合う読書会です。
- 2016年7月22日(金)
- 名古屋アウトプット勉強会 第115回 ジャン・ボードリヤール「消費社会の神話と構造」
7月22日(金)に第115回名古屋アウトプット勉強会(哲学系分科会フィロソフィア名古屋とのコラボ)が開催されました。
参加人数は30人。はじめての参加という方も4人ありました。
5テーブルに分かれて読書会を行ないました。
課題本は、フランスの思想家ジャン・ボードリヤールの『消費社会の神話と構造』です。1979年に日本で出版された本です。ボードリヤールは、現代人が重要視する「モノの価値」は「記号」であるとしたのです。
読書会では、課題本にならなかったら読まなかったであろう本だという意見から、ずっと前から読むべき本だと思っていてこれを機に読んでみたという意見までさまざまでした。
内容が十分に理解できないながらも、分からないことは質問したり、他の方の意見を聞くことによって、理解が深まったりします。読書会の醍醐味です。
今回は、フィロソフィア名古屋の進行形式を取りいれてみました。まずは、途中で席替えを行ないました。メンバーが入れ替わることで、また違ったアウトプットも聞くことができて新鮮でした。
読書会の最後には、各テーブルのファシリテーター(進行役)が前に出てどんな意見や感想が出たのかを発表しました。いつもは実行宣言を行なうので、これもまた新鮮な試みでした。
読書会が終わった後は、皆で記念撮影をしました。
お時間の許す方は、懇親会会場へ。
今回の課題本の著者がフランス人ということもあり、ヨーロッパの食事がしたいとお店を選びました。
読書会での話題や、好きな音楽、映画、本の話で盛り上がりました。
終電を気にしながら、それぞれ帰途につきました。
フィロソフィア名古屋の次回定例会は8月3日(水)、課題本は東浩紀さんの「動物化するポストモダン」です。こちらは「データベース消費」という概念を扱うそうです。
次回のアウトプット勉強会は、8月11日(木・祝)です。
海猫沢めろんさんをお迎えしての読書会です。
課題本は「明日、機械がヒトになる」もしくは、「海の方舟(はこぶね)」のいずれかの選択制です。
皆様、ふるってのご参加をお待ちしております。
文 こころ(フィロソフィア名古屋サポーター)
写真 hilo(フィロソフィア名古屋サポーター)、おりがみ