扉を開けると本の向こう側の世界が広がっていた。

猫町倶楽部とは、参加者が毎回課題図書を読了して集まり、
それぞれの気付きをアウトプットすることで学びを深め合う読書会です。

東京文学サロン月曜会[文学]

  • 2016年9月18日(日) 受付開始14:00 読書会14:30〜17:00 懇親会18:00〜20:00
  • 第81回 東京文学サロン月曜会 アゴタ・クリストフ「悪童日記」

9月18日、東京文学サロン月曜会「悪童日記」が開かれました。
場所はいつもとの代官山とは異なり、渋谷のmixi本社です。



洒落た広いラウンジですね。



mixi本社に入れるなんてことは中々珍しいのではないでしょうか。
素敵な会場で読書会もはかどります。

今回の課題本、「悪童日記」は戦時下の混乱を逞しく生き抜く双子の姿を描いた作品です。
「僕らは書き記す。この眼に映る、真実だけを」
なんてキャッチコピーで映画化もされましたね。



読書会には「悪童日記」本作だけ読まれた方ももちろん、映画を観た方や3部作全てを読まれた方もいらっしゃいました。

今回の参加者は106名、うち初参加の方が15名いらっしゃいました。
7、8名前後の人数で机を囲んで話し合います。



真実しか描かない、一切の感情を排除した文体に新鮮味を感じたとの声が多数。
「戦争が舞台の作品なのに戦争批判のメッセージ性がないのは珍しい」
「淡々とした文体だからこそ逆に痛ましさに胸を抉られた」
などという話もでました。



今回は配られた白い紙にひとり一つずつ疑問を書いてグループ内で見せ合いました。
「双子はなぜお母さんを殺したの?」
「双子は善か悪か」
「最後になぜふたりは別れたのか?」
一人じゃわからなかった疑問も他の人の意見を聞いているうちにわかることもあります。
作品の話自体は過酷な物語ですが、「「魔女」と恐れられてるおばあちゃんの性格が微笑ましい」なんていう穏やかな意見もありました。



さて、月曜会では毎回読書会後にベストドレッサーの選出が行われます。
月曜会の「ドレスコード」は固いものではなく、みなさんのアイデアで読書会を盛り上げるものです。
今回のドレスコードは「悪童」。
悪童ってなに?!ジャイ〇ン?!と、なかなか難しいものであったと思いますが…
そんな難しいテーマに素敵なドレスコードで来てくださったベストドレッサーの方々を紹介します。





悪童といえばノースリーブにショートパンツ!
小学生の時いませんでした?冬でもショートパンツの悪童、、



噛みつき事件、などで悪童っぷりが有名なサッカー選手のTシャツだそうです。
肩のところにあるBITE ME!の文字と歯型がインパクト大。



悪童日記の舞台のポーランド風衣装だそうです。
こんな可愛かったら悪いことされても許しちゃいますよね!



帽子とサスペンダーがポイント。確かに、ヨーロッパの昔の映画にでてきそうですね。

読書会後は中華料理店でお楽しみの懇談会。
美味しい料理とお酒をみんなで楽しみます。
席の移動は自由。話し足りない「悪童日記」のことはもちろん、それ以外のことも話が弾みます。



もりあがった読書会と懇談会にまだ足りないと3次会へ行かれる方も。



次回は、毎年人気のイベント、読書会旅行!
日程は10月29、30日 行先は那須塩原です。
課題本はサン・テグジュペリ「ちいさな王子」(星の王子さま)
貸切の温泉旅館にてのハロウィンパーティーや那須観光などお楽しみが盛り沢山。
楽しかった学生時代の修学旅行…大人になっても味わえます!

お申込みはこちらから。みなさまのご参加、ぜひお待ちしております。

記:ちゃんみな 写真:ノード、みさき

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