扉を開けると本の向こう側の世界が広がっていた。

猫町倶楽部とは、参加者が毎回課題図書を読了して集まり、
それぞれの気付きをアウトプットすることで学びを深め合う読書会です。

名古屋藝術部

  • 2016年9月19日(月・祝) 受付開始13:00 レクチャー13:15~ オペラ鑑賞会15:30~ 懇親会18:15~
  • 鈴木淳史のクラシックレクチャーシリーズ@名古屋 第三弾「オペラ~魔笛」

昨年、ヴェルディのオペラ「椿姫」で開催し、大好評だった猫町名古屋藝術部のクラシックレクチャー。
今年はモーツァルトのオペラ「魔笛」です!
演出がダンサーの勅使川原三郎さん、プロデュースが芸術祭あいちトリエンナーレということで、大いに話題になっている公演でした。

観賞前にまずはレクチャー。こちらはオペラ会場の愛知県芸術劇場。


その建物の12Fにあるレクチャールームが会場です。


ゲストは、前日のシューマン読書会に引き続きクラシック評論家の鈴木淳史さん。
あらすじや聴きどころについて解説して頂きました。
魔笛のあらすじを桃太郎に例えてまとめた時には会場から笑いも。


また、フリーメーソンの象徴である「3」が随所に登場する、「夜の女王=古い世界」と「ザラストロ=新しい世界」が対比になっている、などの背景についても詳しく解説いただき、数々のお話に参加者の皆さんは熱心に聞き入っていました。


特に、レクチャーの中でも「モーツァルトのオペラには、多様性を受け入れるという特徴がある。予測不能の展開で、様々なものを一緒くたにするのに、オペラの流れを阻害しない。」という解説は、この後のオペラ鑑賞で実感した方が多かったのではないでしょうか。

レクチャー後は、いざ公演会場の大ホールへ!


レクチャーで高まった期待感で胸を弾ませながら、猫町メンバー30名でゾロゾロと客席へ向かいます。


オペラは2幕合わせて2時間15分という長さでしたが、終演まであっという間でした!
コミカルからシリアスまで場面の雰囲気がどんどん変わるし、魅力的な人物がとっかえひっかえ出てきて歌を披露してくれるので、飽きる暇がありませんでした!
また、演出の工夫が多く、リングが下がっているだけのモノクロでシンプルな舞台、ダンサーが後ろで踊っている、独特の衣装など視覚的にも楽しめるオペラでした!

懇親会は、栄のイタリアン「モエ・ダイニング」へ。
クラシックレクチャーシリーズの第一弾でもお邪魔したお店です。

 
早速、乾杯!


良い音楽を聴いた後はお酒がおいしい!
「夜の女王のアリア、すごかった!」「童子の衣装造形がかわいい」など、オペラを共に鑑賞した仲間として、あちこちで話が盛り上がっていました。




鈴木さんへ質問タイムも設けていただきました。
質問がどんどん飛んでくる中、1つ1つ丁寧に返答して頂きありがとうございました。




さて、10月以降の名古屋藝術部では、10/16(日)に「佐藤晃子の日本美術基礎講座」の記念すべき第1回を開催します。
美術ライターの佐藤晃子さんが日本美術についてレクチャーしてくださるこの講座は、全4回続きます!
第1回の課題本は金子信久「日本おとぼけ絵画史」、副読本は佐藤晃子さんの「画題で読み解く日本の絵画」です。


ご参加お待ちしています!

文:イノッチ、写真:イノッチ

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