猫町倶楽部とは、参加者が毎回課題図書を読了して集まり、
それぞれの気付きをアウトプットすることで学びを深め合う読書会です。
- 2016年9月14日(水)
- 川端康成「眠れる美女」名古屋会場
”「片腕を一晩お貸ししてもいいわ。」と娘は言った。”
9/14(水)文学サロン月曜会 名古屋会場 喫茶KAKO 柳橋店
川端康成「眠れる美女」を開催致しました。
参加者44名(うち初参加者3名)
語りがいのある課題本のせいかまるで“猫町白熱教室”みたいな盛り上がりでしたが
皆さんいかがでしたでしょうか?
来られなかった皆さん、
初めての方にもちょっとだけ。。。
名古屋文学サロン月曜会の様子をお見せしますね!
会場入口より本書にある眠れる美女の館、
“秘密くらぶ”へようこそ!
名古屋会場KAKOさんでは、こんな素敵なカップや
レトロな物に囲まれながら行っています。
雰囲気あるでしょ?
では、1つのテーブルにクローズアップして内容を
聞いてみましょう♪
今回は新潮文庫より
「眠れる美女」「片腕」「散りぬるを」の3編です。
「女性への視線が昆虫観察のような感じ」
「主体的じゃないエロさ」
「共感は出来ない」
「文章がキレイ。」
「怪しげな人物なのに素知らぬふりをしていて、おとぼけ具合が面白かった」
「女性の描写のえり分けが上手い!実体験としてモテてたから書けたんだろうな」
「美女だと距離の遠さを感じるが、腋臭の女性はその生臭さこそが生命そのものであって死んでしまったことで死への恐怖感がある」
「ファンタジックな入り方から、突然のリアリティが面白かった」
「事実の所在が不確かな、気持ちの悪い作品だった」
「真相が分からない芥川龍之介の”薮の中”のよう」
いつもの読書会ではゆっくりと盛り上がっていくことが多いですが、今回は始めからワイワイ話しているテーブルが多いのが印象的でした。
お次はドレッサー賞を各グループ、投票で決めます。
今回のドレスコードは男性「老人」、女性「娼婦または少女」でした。
色々なイメージで皆さん参加して頂きましたよ!
・白いふわふわのワンピースやセーラー服、少女の片腕の入ったネックレスで少女を表現
・日本では少女だけど、この格好で外国へ行くと娼婦といった両方のドレスコードをイメージされた方
・老人なので赤の還暦ベスト
・娼婦はエドゥアール・マネの『オランピア』をイメージ
ベストドレッサー賞受賞者には、猫町の今までの課題本が載った栞をプレゼント! 裏には秘密の一言も…
月曜会名古屋会場では今日の1曲として、サポーターが作品のイメージから1曲を選曲して流しています。
今回はFiona Apple 「Sleep To Dream」
ここで読書会は一旦終了~。
お次は熱の冷めないうちに懇親会へ。
今日の課題本からのお話、広がりましたか?
変態本への鬱憤晴らしや、こういうお話のお好きな方、
色々な見方があったかと思いますが、めいっぱいお話出来ましたでしょうか?
来れなかった皆さんも、白熱した様子感じて頂けましたら幸いです。
*
そしてmixiでは予めご連絡していましたが、
今回はイレギュラーで少しだけお時間戴きまして
猫町倶楽部をきっかけにゴールインされたカップルさんの撮影がありました。
ご協力頂きました皆さん、ありがとうございました。
新郎の方のご挨拶で、お二人の出会いが「丁度そこのテーブルでした」とお話された時、読書会を通してという偶然の出会いは素敵だなぁと思いました。
~最後に~
今回から皆さんにやって頂いているファシリテーターのレジュメを見直し、簡略化しました。
自由度高く、もっとラフに、読書会をしていけたらいいなと思っています。
またのご参加、お待ちしてまーす!!
参加者同士の情報交換はmixiコミュニティが充実しています。お気軽にご参加ください!→ 名古屋文学サロン月曜会
文:月曜会名古屋会場サポーター一同
写真:hilo、rakti