猫町倶楽部とは、参加者が毎回課題図書を読了して集まり、
それぞれの気付きをアウトプットすることで学びを深め合う読書会です。
- 2016年11月23日
- 【恋愛・結婚・仕事・家族】アラサー・アラフォーのための人生100年時代の生き方&猫町ナイト2016★AUTUMN
去る11月23日に名古屋にて開催された読書会についてのレポートをお届けします。課題本は『家族無計画』(紫原明子著・朝日出版社)です。
会場の名古屋・栄のUnder Loungeに到着すると、受付にて自分の名前の書かれた名札をうけとり、指定されたテーブルに座ります。読書会により違いはありますが、お互いに話をしやすい人数として5〜7人で一つのテーブルを囲みます。
初対面であっても読書に関心を持つ人同士、自然に今読んでいる本の話や開催中の美術展の感想など雑談しているうちに、ゲストとして本日の課題本の著者である紫原明子さんと文筆業の吉川浩満さんが登場、読書会が始まりました。
猫町倶楽部では全国で読書会を開催していますが、どこにおいても絶対に守られるべきルールは「参加者は課題本を読了してくること」と「ひとの意見を否定しないこと」、これによって大人同士、和やかに楽しく話し合える雰囲気が作られています。
各テーブルではファシリテーターと呼ばれる司会役の進行にしたがい、自己紹介のあと課題本についての感想や意見を述べてゆきます。
「著者の元・夫は有名人なので、結婚・離婚したのは聞いていたが、こんな事情があったとはびっくりした。」
「著者はとにかく明るい。そして前向きだから、いろんな苦労も『経験』としてポジティブな捉え方ができる。本書から勇気をもらった。」
「実は自分自身に結婚経験がなく、結婚願望もないので、正直いってあまり共感できなかった。」
「著者がシングルマザーとして時には『家事を手抜き』しつつも二人の子供を育ててゆけるのは本人の努力は勿論だが周りの友人・知人の影響も大きいのではないか。いろんな縁を大事にする生き方がこれからの時代のモデルになりそう。」
「自分は公共の場で子連れの人や高齢者にどう接しているのか、改めて振り返ってみたい。」
など様々な意見の出る中、今回の課題本の著者である紫原明子さんが各テーブルを廻り、本の感想を聞いたり、質問に答えてくださったりします。
課題本の内容について話しているうちに自分たちの恋愛観や結婚観、子育て体験の話から先日見た恋愛映画の話題に移ったり、テーブルによってはある参加者の現在交際中の彼氏にプロポーズさせるための作戦会議になったところもあったようです。
二時間近くの読書会もあっという間に終わり、休憩をはさんで『アラサー・アラフォーのための人生100年時代の生き方』と題して紫原明子さんと吉川浩満さんによる対談が行われました。
社会構造の変化や科学技術の発達により、人間がこれまでしていた仕事が無くなってしまったらこの長い人生、何に生きがいを見出すのか、どうやって社会に貢献するのか?との問題提起に始まり「他人の手を借りることで皆が幸せになる方法」「自立とは依存しないことではなく、依存先を増やすことである」「失敗すると人目を気にしなくなりかえって自由に生きられる」といった一見逆説的なお話の後、参加者からの質問や人生相談に答えるコーナーもあったのですが質問内容も回答もあまりに具体的で(その分『実践的』とも言えるわけですが)ここには書けないのが残念です。
「紫原明子さんと話したい人向け」「吉川浩満さんと話したい人向け」「課題本について話したい人向け」「最近出会いが無いという人向け」「フリートークしたい人向け」の各テーブルに分かれての懇親会から引き続いて、猫町倶楽部のクラブイベント「猫町ナイト」が行われました。
準備中のDJブースを覗いてみると今日、生まれて初めてDJをするという華やかな服装の女の子がベテランDJから機材の操作方法について説明を受けています。
「細かい調整は僕がやっておいたから、君は持って来たCDをセットして、このツマミとこのスイッチを動かせば曲をつないでゆく事ができる。いろんな演出は今後の事として、まずは今夜は楽しんでやろうぜ!」
複雑な操作を知らなくても、なんとかなるようです。
猫町ナイトのDJは誰でも応募できるそうなので、次回はぜひ挑戦してみたいと思います。
↓ 最後にDJ AKIKOの十八番!!
文:タロウ 写真:岩ちゃん・タロウ