猫町倶楽部とは、参加者が毎回課題図書を読了して集まり、
それぞれの気付きをアウトプットすることで学びを深め合う読書会です。
- 2017年3月12日
- 第1回 東京文学サロン月曜会第二会場 三島由紀夫『美しい星』
東京文学サロン月曜会は、代官山のカフェchano-maを主な会場として、文学作品について皆で語り合う、猫町倶楽部の分科会の一つです。
このたびその第二会場が発足し、記念すべき第1回が平成29年3月12日(日)に開催されました! その名も通称-駒井組、いったいどんな会なんでしょう!
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★第二会場の選書は、元・光文社古典新訳文庫編集長の駒井さん!
扱う作品は同じ文学作品ですが、主催のタツヤさんが選書する第一会場と異なり、なんとこちらの選書は、光文社古典新訳文庫の元編集長・駒井稔さんが担当されます!
会場は、オシャレでイマドキな第一会場のカフェ・chano-maとは打って変わって、ムーディーで落ち着いた雰囲気の、モンスーンカフェG-Zone銀座です!
さて、記念すべき第1回の課題本は、三島由紀夫の『美しい星』!
駒井さん曰く、「三島ファンからは王道ではない作品のように言われがちだけれど、むしろ三島由紀夫らしさの強い作品。マイナーだけどぜひ読んで欲しかった。
また、三島というコンテクストが薄れてきた今こそ、純粋に読めるのではないか。そんな思いで選書した」とのこと。(筆者による、うろ覚えです苦笑)
今年5月には映画化も予定されている、話題の本書。一体、どんな読書会になるのでしょうか、楽しみです!
★読書会では、たった一つのルールさえ守れば、話題は自由!
3月12日夕刻、料峭たる風に身をすくめながら、銀座の街を駅から数分歩きますと、会場のモンスーンカフェG-Zone銀座が見えてきました。
店内に入って受付を済ませると、7~8人掛けのテーブルのいずれかに、誘導されます。同じテーブルに座られる方が、今日の読書会のメンバーです!
16:30、主催のタツヤさんが司会に立ちました。駒井さんの挨拶を挟み、会のコンセプトと読書会のルールを説明して、早速、読書会スタートです。
読書会のルール、それは「他人の意見を否定しない」こと。これは分科会を超えて、猫町倶楽部共通のルールにもなっています。
作者の批判も作品への反論も大いに結構ですが、共に語り合う参加者さんに対して「あなたの考えからは間違っている」と発言すること、これだけはNGです。
さて、読書会の内容ですが、班によって話題の焦点はバラバラだったようです! 読書会の面白さは、メンバーによって語る内容がぜんぜん違うところにありますね!
「主人公たち一家は本当に宇宙人かもしれない!」「ラストはいったいどうなったんだ!?」といった話で盛り上がる班もあれば、
「登場人物たちが自らを宇宙人を思わざるを得なかったのは、どうしてなのか?」一人一人について考える班もあり、
またクライマックスの論争の中で父親が語る主張について深く語る班、そして三島の他作品との関連や、ユングのUFO論の話が飛び出す班まで!
また、読書会中には駒井さんが各テーブルを回りながら、興味深そうに参加者のみなさんのお話を聞いてらっしゃいました。
★エレガントな衣装のベストドレッサーさんが勢揃い!
読書会の最後には、第一会場と同じく、各班からもっともステキな衣装の方を、ベストドレッサーとして選んでもらいます。今回のドレスコードは「エレガンス」!
ベストドレッサーの皆さんです。会場にピッタリな、大人っぽい衣装の方がズラリ!
ベストドレッサーの皆さんの中から、駒井さん一押しの駒井賞も選出! 三島繋がりで『黒蜥蜴』を意識した衣装とのことで、とっても素敵でした!
※ドレスコードはあくまでお遊びです。またドレスコードの解釈は自由です。ドレスコード難しいよ!ってお気軽に参加してくださいね!
★本場エスニック料理を頂きながらの懇親会!
読書会終了後、同じ会場で懇親会を開催しました。
ヘルシーなエスニック料理の専門店ということで、アジアンテイストなコース料理を頂きました! 読書会では班のメンバーが固定でしたが、懇親会では席移動自由!
読書会では話せなかったことを語るもよし、読書の趣味の合う方を探すもよし!懇親会も盛り上がり、あっという間に2時間が経過しておりました。
いつの間にやらすでに21時ということで、外はもうすっかり朧夜。しかしまだ「語り足りない!」という方みなさまは引き続き、3次会へ行かれていました。
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駒井組は隔月開催のため、次回は5月7日のクッツェー『恥辱』となります!
次回も、あるいは次回こそは、ぜひぜひお越しくださいまし!
記:ゆうううううう 写真:らっぱ、サボテン