扉を開けると本の向こう側の世界が広がっていた。

猫町倶楽部とは、参加者が毎回課題図書を読了して集まり、
それぞれの気付きをアウトプットすることで学びを深め合う読書会です。

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名古屋アウトプット勉強会[ビジネス]

  • 2017年4月28日 読書会19時~ 懇親会21時25分~
  • 名古屋アウトプット勉強会 第124回『サピエンス全史 文明の構造と人類の幸福』

2017年4月28日ウィンクあいちにて開催した名古屋アウトプット勉強会第124回定例会「サピエンス全史」上下巻の様相をお伝えします。
2017年度初めてのアウトプット勉強会は「文明の構造と人類の幸福」をテーマにした壮大なスケールの課題図書です。「今回が初参加です」とテーブルにつく方々の姿も数多く見受けられます。



読書会が始まると、各テーブルから活発な議論が起こってきました。
歴史、農業、経済、宗教、科学…。今回の課題図書が取り扱うテーマは非常に多岐にわたっています。



「人間が植物を利用して支配してきたと思っていたけど、植物側は人間を利用して反映したという視点に驚いた」「生物としての成功は自分のコピーが増えることであって個体の幸福ではないという考え方はショッキング」「家畜としての牛やニワトリの描写が生々しい」「農に関するテーマはサピエンスの犠牲になってきた他の生物たちへの鎮魂歌かもしれない」



「虚構によってサピエンスは強大になった、会社などの組織は特にその通りだと思った」「確かにもっとも優れたサピエンスが組織の頂点に立つとは限らないですね」「この本ではサピエンス全体がどんな虚構で発展してきたかを物語ってきているが、日本人はどのような虚構を信じてきたのか詳しく知りたくなった」→「古事記とかは参考になるかもしれないですよ?」

「古代の法律の理念が現代とかけ離れている」「銀で人の命が片づけられてしまうのはショック」「人間の命の価値ってよくわからない」「今の法律も遠い未来には野蛮になるのだろうか」

「サピエンスが地球上でもっとも危険な種族だと述べられていたけど、それはこれからもそのままだと思いますか?」→「私は人間が怖い、動物とちがって信じられなくなることがあります」

「宗教も経済も信じるという点では共通しているというのは初めて気が付いた」「信用創造とかまさにそれですね」

読書会も終了に近づいてきます。終了の時間が近づくにつれて話題は人間の未来や幸福などに移っていきます。
「結局、サピエンスの本質ってなんだろうか?虚構をサピエンスから取り払うとどうなるか恐ろしい」「近代以降未来を信じた人間が成長を実現してきた、今はどうだろう」「本当に問題提起が多い本ですね、今日の会を終えたらもう一度読み直したい」





読書会後は懇親会上に場を移します。今回の懇親会の会場は、名古屋アウトプット勉強会では最近の定番になりつつあるブリティッシュパブ「HUB」でした。初参加の方が多く、さらに次の日からゴールデンウィークが始まるということもあり、懇親会終了時刻まで各テーブル席で話が尽きませんでした。皆さん、楽しいひと時が過ごせたのではないでしょうか。



次回、名古屋アウトプット勉強会は開催日が5月26日(金)で、課題本は千葉雅也 著「勉強の哲学 来たるべきバカのために」です。当日は著者である千葉雅也さんが参加されます。皆さんのご参加をお待ちしております。

文:おりがみ 写真:わとう

 

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