扉を開けると本の向こう側の世界が広がっていた。

猫町倶楽部とは、参加者が毎回課題図書を読了して集まり、
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東京藝術部

  • 2017年1月8日(日) 読書会&レクチャー 13:45~16:50
  • 東京藝術部 クラーナハ展関連企画 「クラーナハ“ルター”―イメージの模索」

東京藝術部では2017年1月に国立西洋美術館の『クラーナハ展』(2017年1月に開催終了)に合せ、国立西洋美術館研究員の新藤淳さんをお迎えしてレクチャー付読書会を上野にて開催しました。

課題本は選択制。
マルティン・ヴァルンケ著『クラーナハ“ルター”』もしくは、『ドイツ・ルネサンスの挑戦 デューラーとクラーナハ』でした。


 

まずは主宰のタツヤさんからご挨拶。


続いて国立西洋美術館の新藤さんからご挨拶。新藤さんは2015年『No musium.No Life』の鑑賞会以来のご参加です。猫町倶楽部で国立西洋美術館単独の企画を取り上げるのは、初めての試みになります。



 

最初は読書会から。各グループに分かれ、課題本、展示について語り合います。当日改めて展示を観てきて興奮冷めやらぬ方や課題本以外の参考文献を読んできている方も多数いらっしゃいました。


 

各テーブルに新藤さんにも参加頂き、課題本や展示に関する疑問を答えて頂きました。


 

特に今回クラナーハと影響を受けた後世の美術家の作品も展示されていた背景等の質問が目立ちました。


 

続いては、レクチャー。ドイツルネサンスのデューラーを専門とする新藤さん視点から解説頂きました。宗教改革、ルターとの関係性、クラナーハのビジネス才覚、イタリアのルネサンスとの関係、女性像の不思議な体型の謎等、展示だけでは分からない解説が多く、クラーナハへの理解が深まりました。

 





懇親会では、各グループごとに意見交換したり、新藤さんを囲んで、語り合いました。美術に対する真摯な姿勢でかつ幅広い知識をお持ちの新藤さんと参加者との議論も現代美術から思想まで多岐にわたり、非常に盛り上がりました。


 


学芸員の方に展示の背景等を色々聞ける事は非常に貴重な機会でした。今後も東京藝術部としては色々な展示会を取り上げられたらとサポーター一同考えております。

文 麻子  写真 きむ,麻子

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