扉を開けると本の向こう側の世界が広がっていた。

猫町倶楽部とは、参加者が毎回課題図書を読了して集まり、
それぞれの気付きをアウトプットすることで学びを深め合う読書会です。

特別イベント

  • 2017年5月14日(日) 
  • 第4回 フィロソフィア東京 西田幾多郎『善の研究』

2017年5月14日(日)

第4回 フィロソフィア東京 西田幾多郎『善の研究』

猫町倶楽部における哲学・思想系分科会「フィロソフィア」。

その第4回読書会が5月14日(日)、前回と同じ深川東京モダン館にて開催されました。

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会場となった深川東京モダン会館は、東西線の門前仲町駅から徒歩5分ほどのところにあります。昭和7年に東京市営の食堂として建築され、国の有形文化財となってもいる歴史のある建物です。読書会の会場は2階の多目的ホールですが、1階には深川の文化や観光を紹介するスペースもありますので、ご来場の際には見学してみるのをお勧めします。

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今回の課題本である「善の研究」は西田幾多郎の最初期に書かれたものだそうです。日本語で書かれた哲学書として最も広く読まれており、西欧哲学の単なる紹介の域を超えた、日本人独自の体系の樹立を試みた最初の哲学として意義が大きい本とされています。

(出典:ブリタニカ国際百科辞典 小項目辞典)

単行本サイズながらその総ページ数は500ページを超え(講談社学術文庫の場合)、手元にあったタバコの厚さにも匹敵する分厚さでした。文章の多さ、内容の難しさ、そして時代背景、、読書会の課題本としてはかなりハードルが高い本かもしれません。

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読書会はサポーターと呼ばれるボランティアスタッフが中心となって運営しています。フィロソフィア東京のサポーターは5人でやっており、少数精鋭?のサポーター構成です。

15時頃から受付が開始され、15時半に読書会開始となります。写真に写っているのはサポーターのリーダーをされているハンドルネームいんごまさん。

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今回は歯ごたえのある課題本を乗り越え、約30名の方が参加されました。事前に振り分けられたチームにわかれて読書会開始です。

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読書会自体は5~6名のチームごとに、ファシリテーターという進行役を中心にして進みます。ちなみにフィロソフィア東京ではチーム内の猫町倶楽部経験者の中から、当日ファシリテーターを決定する方法を採用しています。

今回の課題本はかなりハードルが高かったようで、本の内容に精通している人と、参加者に教わりながら本の理解を深めたい人に分かれていたように思えます。

途中チームメンバーのシャッフルをはさみつつ、各チーム予想以上の盛り上がりをみせていました。

約2時間ほどの読書会を終え、最後は参加者全員での集合写真。

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集合写真の後は、会場近くの居酒屋で二次会となります。

二次会は読書会の続きをする人、仕事の話をする人、共通の趣味が見つかる人などなど、、、お酒の席ということもあり、読書会以上に盛り上がることが多いです。

特にフィロソフィア東京は、他の分科会参加者からも個性が豊かといわれることが多い気がします。

今回は有志で三次会まで開かれたそうで、日曜日の夜にもかかわらず終電近くまで楽しんでいった方もいたそうです。

ご参加いただいた皆様、どうもありがとうございました。

さて、次回の開催日は7月2日(日)、場所は同じ深川東京モダン会館にて開催予定です。課題本は永井均著『翔太と猫のインサイトの夏休み―哲学的諸問題へのいざない』です。

『善の研究』よりも読みやすそうに思えますが、すでに読了した方によれば「そう簡単には通読させてはくれない」奥が深い本だそうです。

ホームページでの受付も始まっております。そしてmixi未入会の方は是非ご入会いただき、ご参加をお待ちしております。

文:さとみ  写真:ぎょく

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