猫町倶楽部とは、参加者が毎回課題図書を読了して集まり、
それぞれの気付きをアウトプットすることで学びを深め合う読書会です。
- 2017年05月27日
- 東京アウトプット勉強会第96回 千葉雅也著「勉強の哲学」
第96回東京アウトプット勉強会の課題本は千葉雅也著『勉強の哲学―来るべきバカのために』でした。
4月に発刊され多くの書店で平積みされていた人気のある本であるだけに、読書会はちょうど100名(14チーム)と多くの方にご参加いただきました。
猫町倶楽部には「人の意見の批判・否定をしない」というルールがあるので、自由闊達な雰囲気の中でいろんな意見に耳を傾けつつ自分の考えを話すことができます。
今回は初参加者の方が多かったのですが、読書会の進行役であるファシリテーターの協力のもとにどのチームでも大いに盛り上がりました。
各チームでの話題をみていきましょう。
「勉強するってどういうことなのだろう?最近話題になっているアクティブラーニングのためにも必要な勉強のスタイルなのではないだろうか。」
「これからは勉強法としてアイロニーとユーモアのバランスを取っていこうと、自分の勉強法を省みる良い機会になりました。」
「コードの違う環境に移行するということは、 聞き慣れない言葉そのものに触れることだと、と課題本に書かれていることに納得できました。」
「課題本にあるアイロニーやユーモアのことは、いつも無意識にしていたのですが、課題本で言語化されていた事で改めて自覚できました。」
「次の読書会では思い切って「ノリの悪い」参加者になって、別のバカを目指してみようかなぁと思いました。」
「一人で読んだ時には気にならなかった部分が読書会に参加したことで他の参加者の発言から気づきを得られて「勉強」への理解が更に深まりました。」
読書会終了後は懇親会会場へ移動します。まずは読書会のチーム毎に着席、暫くしてから席替えをします。同じ課題本でもチームによって話した内容はそれぞれ異なりますので、初対面の方同士でも課題本をきっかけに和やかに話をされていた場面を見かけました。
課題本に「勉強というのは「問題意識をもつ」という、スッキリしない不快な状態をあえて楽しもう、それこそを享楽しようとすることなのです。」という記述がありました。アウトプット勉強会では様々な課題本が取り上げられますので、勉強を続けていくことで「来たるべきバカ」な参加者が増えていくと、また面白い読書会になるのではと思いました。
文責:macareo