猫町倶楽部とは、参加者が毎回課題図書を読了して集まり、
それぞれの気付きをアウトプットすることで学びを深め合う読書会です。
- 2017年6月24日
- 東京アウトプット勉強会 第96回 「利己的な遺伝子」
6月24日に開催された第96回東京アウトプット勉強会。
今回もいつものように六本木はミッドタウンの会場です。100人の方にご参加いただきました。課題本は「利己的な遺伝子」です。
実はこの本、500ページを超える大書でもあるのです。この本を読んだ100人もの方々が一堂に会するなんて本当にすごいことですよね。
裏事情としまして、今回の課題本は「教養の入り口」というイベントで吉川浩満さんが推していたのがきっかけで決まったとかなんとか。それがご縁となりまして、吉川さんは今回ゲストとして読書会テーブルを回ってくれることとなりました。
ちなみに吉川さんには以前にも「理不尽な進化」という読書会でお世話になったことがあるのです。
そんな教養書としても捉えられる今回の課題本。読書会ではどのような話題が広げられたのでしょうか。
「どこまでが遺伝子で, どこからがミームなのか、 ミームという喩えは適切なのか、 遺伝子に全ての行動は規定されるのか……などなどすぐには答えが出ないような懐疑が多く挙げられました。課題本では科学から哲学までを広く扱っており、 それに対して様々な領域から話のキャッチボールができることが、読書会の魅力であることを改めて実感しました。」
「生命科学の本はあまり読んだことがなかったので新鮮で面白かったです。LGBTの問題やそもそもなぜ遺伝子はコピーをはじめるようになったかなどが話題となりました。」
「ずっと名前だけは知っていて読みたかった本、参加の強制力でようやく読めた」なんて意見もありました。
きっと多くの方の本音でもあるのでしょう。個人的には著者のドーキンスは自らの行動を言い訳するために学者の見地からこの本を著したなんて意見は非常におもしろかったです。読書会ではこのような普段の自らの思考とはまったく異なる点からの意見を聞けるというのも非常に興味深いことです。
その後の懇親会にも9割近いみなさまが参加され、アルコールも入ってやや馴染んできたのか、課題本以外の話でも大いに盛り上がることができました。
ありがたいことに初参加の方も50人を超えていました。猫町初心者会に似たような参加者比率でしたね。
その分、普段から来てくれている常連のみなさまに頼る部分も多かったです。ありがとうございました。特にファシリテータ―を快く引き受けてくれたみなさまには格別の感謝を。
次回は7月22日、著者の東浩紀さんをお迎えして「ゲンロン0 観光客の哲学」です。
みなさまのご参加お待ちしております。
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参加表明トピックス、「話し足りん」トピックスなど
より読書会を楽しみたい方はぜひのぞいてみて下さいね。