猫町倶楽部とは、参加者が毎回課題図書を読了して集まり、
それぞれの気付きをアウトプットすることで学びを深め合う読書会です。
- 2017年7月28日 読書会19時~ 懇親会21時25分~
- 名古屋アウトプット勉強会 第127回「はじめてのジェンダー論」
最近、猫町の各会は申し込み開始早々に参加表明が続々とあがり、いつの間にか申し込み締め切りになっているという声もちらほら。。。
今回の名古屋アウトプット勉強会は早々に定員となりました。
改めてありがとうございます。
そんな第127回名古屋アウトプット勉強会はウインクあいちで7月28日に開催されました。今回の課題本は加藤秀一著「はじめてのジェンダー論」。
デリケートな問題も内包する難しいテーマを扱っています。
そんな「ジェンダー」の基本的な各事項を広く扱ったこの本では、読了後にそれらの項目について考え、そして読者同士で議論するには最適な本だったかと思います。
読書会の各テーブルはそれぞれ大変な熱気に包まれています。
テーブルで出た意見などを少し拾ってみましょう。
・自分は「女の子だから」と言われて育ってきた、それがイヤだった。
・化粧をしなくても許されるなど「男性という性」が獲得している地位に甘えているところがあるとたまに考える。
・大人になる過程で声変わりして男の声になるのが残念だった。
・自分の子どもに対して、命名などからも性を意識せずに育ててきたつもりだったのに、娘が真っ先にピンクのランドセルを選んだときに、ジェンダーを意識した。
・職場でも、お茶汲みなどはジェンダーから派生した問題があるように感じる。
・自身が古いしがらみの中で生きていることに気が付いた。無意識に性の差別意識があるのでは、と自覚しなおそうと思った。
自分の今までの体験と重ね合わせたアウトプットをされている方が多く見られた印象です。
自分の意識が実は少し歪んだ目線を持っているのでは、と考える方も。
また、13章に分かれた本では、章の末に問いが用意されています。
そういった問いや、本から出た疑問についても、会の進行役であるファシリテーターを中心に各参加者が他の参加者に問いかけ、そこから、また議論が交わされます。
各テーブルで出た問いの一部も見てみましょう。
Q.身近な人に性別を変更したいと相談されたとき、どうサポートしますか?
Q.自分が違う性別に生まれていたら、今と生き方が変わっていただろうか?
Q.自分がいざ当事者の立場にたったとしたら、どのような振る舞いをするだろうか?
貴方なら、これらの問いにどう考え、どう答えますか?
なかなか普段語りにくい話題ではありますが、時に笑いの声などもあがるなど大いに盛り上がった会はあっという間に終了を迎えました。
さて、会が終わればサポーターよりいくつか案内が。
また、まだ発表になっていないここだけのお話も。
会に連続で参加すれば、いち早く情報も得られます!
会の後の懇親会では会場近くのブリティッシュパブで引き続き参加者同士で盛り上がります。
普段話さないテーマでも本を題材に色々と語れば、話は止まらなくなってしまうもの。
熱帯夜に負けない熱い夜は更けていきました。
次回の第128回 アウトプット勉強会は今回と同じくウインクあいちにて、8月25日(金)の夜に東浩紀著 「ゲンロン0 観光客の哲学」で開催されます。
著者20年の集大成となる今年刊行の話題書での読書会。
次回も満員必至?お申し込みはお早めに!
皆さまにお会いできること、そして会で様々なお話ができることを楽しみにしております。
(文:rakti、写真:tt、わとう)