猫町倶楽部とは、参加者が毎回課題図書を読了して集まり、
それぞれの気付きをアウトプットすることで学びを深め合う読書会です。
- 2017年10月8日(日)
- 図書館deひとめぼれvol.2『本の杜の処方箋』
思いっきり秋晴れの2017年10月8日。豊田市駅前の図書館の一角に、続々と参加のみなさんが集まって来ています。豊田市中央図書館コラボイベント第二弾『図書館deひとめぼれvol.2「本の杜の処方箋」』、2年ぶりの開催です。
今回は、114万冊を擁する広ーい図書館の「自分が読んだことがない本」から、テーマに沿った処方箋の本を探し出してきておすすめする、という企画です。いつもは課題本の読了が必須の読書会ですが、今日はどんな本と出会えるのかとっても楽しみ。103名のみなさんにお集まりいただきました。
ドレスコードは処方箋にちなんだ「ドクターorナース」。席に着くやいなや白衣を羽織ったり聴診器を取り出す姿も。図書館スタッフの皆様もノリノリで準備万端です。
館長さんと主宰から開会あいさつのあと、まず1回目の処方箋探し。さしずめ「初診」といったところでしょうか。テーマは「私のお悩みを解決する1冊」。3階から5階の開架書架から自己紹介をするための本を選びます。
司会の合図とともに、一斉に処方箋を探索に出かけます。
開館時間内のイベントなので、3階から5階には一般の利用者さんもいらっしゃいます。その中を聴診器を首から下げたり白衣に身を包んだ私たちが一心に本を探す姿は、何ごとかと思われたかもしれませんね。
まだ読んだことない本をつかって「自分のお悩みに、どうしてこれを選んだのか」をレコメンドしながらの自己紹介。本の魅力と、皆さんのインスピレーションの楽しさがあいまって、会場の熱量がグーンと上がります。
2回目の処方箋探しは、テーブルごとにテーマと探索階の指定があります。用意されたテーマは「大きなチャンスを目の前にしたときに読む本」「ドライブに行きたくなる本」「怒りを鎮めたいときに読む本」などなど。
私には関係ありませんが、第2R「大きなチャンスを目の前にした時に読む本」…? #猫町倶楽部 pic.twitter.com/9VrWCJWCeS
— もはこ (@mohacoma) 2017年10月8日
図書館のあちこちから1人2冊ずつ、206冊の処方が集まりました。こちらも個性あふれる本ばかり。1冊紹介されるごとにあちこちのテーブルから笑い声や驚きの声が上がります。
2回目の処方箋も書き終えたところで、ナイスドレスアップな方をお選びしました。18世紀ごろのペスト治療に医師が使用したというマスク姿、野戦病院の看護師さん、私たちのイメージするナース!、今回は3名の方を館長とサポーターで選び、図書館オリジナルグッズをプレゼントしていただきました。
ちょうどおなかもすいてきたところで、懇親会の時間となりました。
図書館で飲食するちょっとした背徳感のなか、アルコールもご用意しています。読書会は初めてという方もあっという間に打ち解けます。
会場には、皆さんに選んでいただいた300冊をずらりと並べました。これだけ揃うと、やはり壮観ですね。
気になった本を手にとって眺め入ったり、お互いの処方箋本を紹介しあったり、話はつきません。
懇親会ではバックヤードツアーが大人気!素敵な旗の先導で、図書館スタッフさんに「閉架書庫」「貴重図書室」「本の修復現場」など普段は見ることのできない裏側を案内していただきました。
閉架書庫、めっちゃ広い!ずっと向こうの方からも歓声と「ここに棲みたい!」と言う声が聞こえてきます。
皆さんあちこちにピンとくる本が眠っているようで、興味津々。文豪の自筆原稿(複製)をまとめた本もあるのですねぇ。
さすがに車の街というだけあって、車の関連図書・カタログもバッチリ揃っています。中にはこんな古いものまで!!
私たちが手に取った300冊は、豊田市中央図書館4Fの一角にまとめて展示されています(11月初旬まで)。来館者からのお問い合わせも多く、貸出もしていただけるとのこと。どんな感想を持っていただけるか楽しみですね。
5時間もの長時間イベントでしたが、図書館の奥深い魅力を再発見する楽しい時間となりました。ご参加のみなさんありがとうございました!
(みなさんからの嬉しい声はTwitterでもご覧いただけます)
昨日は豊田市中央図書館でイベントに参加しました!
— 根なし草 (@perc_oma) 2017年10月9日
それぞれテーマに沿った未読本を探して班で発表しあうのも刺激的だったし、普段入れない閉架図書コーナーを案内してもらったり、貴重図書室にも入れたり!た、たのしかった…o(*⌒―⌒*)o
図書館すき…。#猫町倶楽部 pic.twitter.com/cNyjoNm9lN
そうそう、こちらの処方箋もぜひどうぞ。
たくさんの笑顔は一番よく効く「おくすり」です。
文:もし
撮影:図書館のみなさん、タツヤ、okko、ジャスミン。