扉を開けると本の向こう側の世界が広がっていた。

猫町倶楽部とは、参加者が毎回課題図書を読了して集まり、
それぞれの気付きをアウトプットすることで学びを深め合う読書会です。

東京アウトプット勉強会[ビジネス]

  •  
  • リンダ・グラットン「ワークシフト」【東京アウトプット勉強会 第42回】

 第42回東京アウトプット勉強会の課題本は「ワークシフト」でした。

 開始前、ワークシフトの本の編集をされたプレジデント社の中嶋さんより一言ご挨拶。中嶋さんには併せて定例会にも参加していただきました。

「未来の生き方・働き方」について様々な角度から問題を考察し、提言されている今回の課題本。

課題本を読んで、参加者の皆さんは一体どんな考えを持っていたのでしょうか?

 では実際に参加チームでどんな話し合いがされているのか、一部をご紹介します。

①「まずはみなさん、本を読んでどんな感想を持ちましたか?」

Tさん:この本に書かれている未来は、すでに来ていると思う。自分が見ていても、未来に向かって主体的に行動している人と、漫然としている人の差が大きくなっているように感じます。周りの人にも勧めたい1冊ですね。

Mさん:自分の働き方についてあらためて考えさせられる本でした。自分はこの本でいう『Y世代』に当たるのですが、これからどの様に行動すべきだろうか?と考えながら読んでいました。まだ本全体の理解がふわっとしているので、みなさんのお話を聞けたら嬉しいです。

Aさん:世界が繋がっている時代になって、24時間どこでも仕事があることが現実になりつつありますよね。自分は忙しい職場、ゆっくりとした職場、両方の経験があるのですが、どちらがいいかは結論が出ません。自分の働き方について改めて考えるのにふさわしい本でした。

Hさん:自分は大学院在学中なので、まだ就職したことがないんです。なので、この本には自分にとっては漠然としている未来がはっきりと書かれていて、とても面白かったです。できることなら『協力しあえる未来』へ進みたいものだと思いました。

Sさん:世の中がどんどん便利になっているのは良いが、ときどき便利すぎてついていけなくなる気がします。絶え間なく努力してそれについていく社会というのは、大変だなあという思いがあります。

②「皆さんの仕事と生活のバランス、いかがですか?」
Sさん:私はSEなのですが、この仕事は忙しい時期とヒマな時期の振れ幅が大きいので、全体としてのバランスはとれていると思っています。

Aさん:理想は何年かに1度に大きな余暇が取れる働き方なのですが、現実は結構忙しいですね。

Mさん:今の仕事は時間に余裕があるのですが、やりがいに欠けるところがあります。収入よりも、社会参加できているという実感がほしいですね。

Tさん:自分は自営業なので比較的自由に時間を使えますが、周囲にいる人の働き方はそれぞれなので、誰かに会いたいと思っても時間を合わせるのが大変ですね。やはり、意識的に、主体的に動けるかどうかが大切です。

E さん:性格的に漫然と過ごすのが嫌で、暇やゆとりに耐えられないんです(笑)忙しく頑張っている時の方が楽しいし、充実している。逆に言うと、そうじゃな い時は心配になってしまう。なんで、バランスは取れていないかもしれないけれど自分という人間にはあった生き方をしていると思います。

Sさん:過去にマネージャーをしていた時はとても忙しかった。今は派遣の仕事をしていて楽だけど、やりがいが少ない。忙しいけれど充実している人と、楽だけれど満たされない人との2極化があるのではないでしょうか。

Hさん:大学時代に飲食店でバイトリーダーをしたことがあるのですが、月に300時間も働いたのにやりがいがまったく見いだせなかった。仕事で残業ばかりは嫌だな…という思いがある。やりたいことを仕事にしたいですね。

 ③「この本を読んで感じたことを話して下さい!」

Sさん:この本の言うように専門的な力を主体的に磨いていきたいが、はたして10,000時間を投入できるだろうか??

Kさん:いつもなんとなくテレビを見ている様な時間を人との繋がりのために使いたいですね。
この本にはもっとローカルな繋がりの側面も盛り込んで欲しかったのと、また食料・水・医薬品などの問題についても、もっと踏み込んだ内容があると良かったかなと思いました。

Sさん:本に出てくる中国のミニ起業家のように年齢に関わらず、無理せず生き生きと働ける様になりたい。創造的な仕事はなにか?もっと模索していきたいですね。

Eさん:全体の内容がとても腑に落ちるもので、とても共感できた本でした。
これからは『身の丈にあった』働き方をする人が増えるだろうし、自分もそうなりたいです。

Aさん:世代の感覚として、前の世代の人々は内省ということをすることが少なかったのではないでしょうか?中国の若い人と話すと、前の世代の大人たちは何を買ったか?で物を語ろうとする。それが嫌だ、と言っていました。
我々の世代は内省の必要にどうしても迫られている。何に対して時間を投入するか?が大事かなと。

Hさん:自己再生のコミュニティの必要性を感じます。ただ、それは家族であったり兄弟でもいいのでしょうか?
自分は仕事とネットの往復のような生活は嫌だしそれは空しいと思う。何も通用しないところに行って自分をあらためて作り直すような体験が必要だと思うが海外に行く事でそれが出来ないだろうか?と思いました。

  未来に対して希望や不安、疑問など色々な捉え方があるかとおもいますが、この課題本を読むことで『これから訪れる未来』について各人が考え、向き合ういいきっかけになったと思います。

 今月のシェア本は、猫町倶楽部のキャラクターの刻印を押したブックエンドにまとめてみました。

 二次会恒例となった『ゆるゆる席替え』のジャンル発表。

『旅行』『お酒』『本が好き』『フリートーク』『話し足りん』『マンガ・アニメ』『歴史』『グルメ』『恋愛』『課外活動』の10テーブル。

今回はどの席がどんな話題で盛り上がったのでしょうか?

 約130名の参加者となった今回の定例会。皆さんありがとうございました。

 

 二次会も盛り上がりました!!

最後に今回の参加者のインタビューをご覧ください。

参加者インタビュー 木幡さん(男性・初参加)
1、読書会に参加したきっかけ
「読書が好きでmixiにて読書会を検索したところ一番大きなコミュニティーとして東京アウトプット勉強会が出てきたので参加してみました。」

2、今回の課題本での学び、面白かったところはありますか?
「学びとしては、今までぼんやりと考えていた未来のことを違った業界や違った世代の方と話をすることで具体的にイメージすることができるようになりました。
本の面白かったところは、具体例が豊富にあったこと。
書かれている内容は目新しいものではなかったが、読書会をした時の題材として『こういう未来が来る』という中で未来の話をすることは非常に話しやすくて深い内容の本だったと思います。」

参加者インタビュー 最所さん(女性・初参加)
1、アウトプット勉強会に参加した感想を聴かせて下さい
「以前、月曜会に参加したことがありそこで発言が自由な印象を受けました。アウトプット勉強会も2時間あり、ファシリテーターの方によって進め方や雰囲気作りがそれぞれあって活動の幅が広い印象を受けました。」

2、課題本の中で印象的な部分はどこかありましたか?
「本の引用で気になった部分は古代ローマの哲学者キケロの言葉です。『世界で最も強い満足感をもたらす経験とは地球上のあらゆる題材について自分自身に向かって語るのと同じくらい自由に話せる相手を持つことである』
今 まで、『仕事』ってなんだろう?ということを真剣に語る相手がいなかったけど、会社に入って同期ができて共通言語で話せる相手が現れてそれによって『仕事』に対してとても満 足している。これからの価値観が物質的なところから人間関係に移行していくところが日頃から肌感覚で感じていたことだったのでとても印象に残っていま す。」

3、これから参加を考えている方に向けてメッセージがあればお願いします。
「私の中で本は書いた人との対話だと思っていま す。しかしそれはクローズドなもの。作者が書いたことに対して、どういう思いを持ったのかをバックグラウンドの違った方たちと共有することで新しい価値観 が生み出されると思うので、この会に参加して一歩踏み出せばもっと新しい世界が広がるのではと思います。」

木幡さん、最所さんどうもありがとうございました。

次回の東京アウトプット勉強会は11月17日「イノベーションのジレンマ」です。

それでは、また会場でお会いしましょう!!

開催結果レポート一覧に戻る

最新の開催結果
【猫町オンライン】シネマテーブル『ザ・ファイブ・ブラッズ』
【猫町オンライン】シネマテーブル『ザ・ファイブ・ブラッズ』
開催結果をすべて見る
  • 入会・参加方法
  • メディア掲載実績
  • 取材について
  • 特定商取引法に基づく表記
  • 名古屋シネマテーブル水曜会

このページのTOPに戻る