扉を開けると本の向こう側の世界が広がっていた。

猫町倶楽部とは、参加者が毎回課題図書を読了して集まり、
それぞれの気付きをアウトプットすることで学びを深め合う読書会です。

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  • 第8回 フィロソフィア東京「道徳を基礎づける――孟子vs. カント、ルソー、ニーチェ――」

特別イベント

  • 2018年2月4日 受付開始15:00~ 読書会15:30~17:30
  • 第8回 フィロソフィア東京「道徳を基礎づける――孟子vs. カント、ルソー、ニーチェ――」

2018年最初のフィロソフィア東京読書会が2月4日(日)開催されました。会場は、昨年7月以来久しぶりの開催となる門前仲町・深川東京モダン館。国登録有形文化財建造物にも登録されているレトロな建物です。



猫町倶楽部では、サポーターと呼ばれるボランティアスタッフが読書会の設営・進行などの運営を行っています。フィロソフィア東京では、古代ギリシャにちなんだ月桂冠がサポーターの目印。

今回は約40名の方々にご参加いただきました。猫町倶楽部唯一のルール「他人の意見を否定しないこと」に沿って、6テーブルに分かれて読書会開始です。



今回の課題本『道徳を基礎づける――孟子vs. カント、ルソー、ニーチェ――』はフランスの思想家、フランソワ・ジュリアンが西洋哲学と東洋思想を比較しながら「道徳」の基礎づけをこころみた一冊。本書によると「道徳を基礎づける」とは、「神の命令や、社会的有用性によってではなく、いったい何の名において道徳が正当化されるのかを述べること」。

カント、ルソー、ニーチェ等の西洋哲学だけではうまく位置づけられない「道徳」について、孟子を中心とした中国思想を対比させながら解き明かすとともに、「憐れみ」「性と生」「責任」「意志と自由」「幸福」などのキーワードについても比較しながら論じていきます。





これまでフィロソフィア東京の課題本ではほとんど取り上げてこなかった中国思想ですが、「犠牲に捧げられる牛を救う王」「井戸に落ちそうになっている子供」に始まる孟子の逸話は示唆に富んでおり、本書によって東洋思想に興味を持った方もいらっしゃるのではないでしょうか。また比較対照させることによって、西洋哲学への理解が深まる一面も。



各テーブルとも議論は白熱し、大変盛り上がった読書会となりました。
最後に全員で記念撮影を行い、読書会終了となりました。



読書会の後はイタリアンのお店に場所を移して懇親会。

読書会だけでは話し足りないとばかりに、引き続き熱く話し込む参加者の皆さんの姿が見られました。



ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。
フィロソフィア東京では現在、次期サポーターを募集しています。応募要項についてはmixiの猫町倶楽部フィロソフィア東京コミュニティに掲載しています。ご確認の上ぜひご応募ください。

http://mixi.jp/view_community.pl?id=6269977

次回開催は4月7日(土)、課題本はニーチェ『ツァラトゥストラかく語りき』です。(『ツァラトゥストラ』等、どの出版社・どの翻訳でもかまいません。)

参加申込は猫町倶楽部ホームページにて受付しております。こちらよりお申し込みください。

ご参加お待ちしています!

文・写真:凪

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