猫町倶楽部とは、参加者が毎回課題図書を読了して集まり、
それぞれの気付きをアウトプットすることで学びを深め合う読書会です。
- 2018年5月20日 読書会15時から 懇親会17時30から 猫町ナイト19時から
- 猫町倶楽部の全てがわかる!ビギナー限定イベント【名古屋会場】
まさに『青葉の候』という時候の挨拶がぴったりの過ごしやすい気候となった5月20日(日)SAROS.the Quisson本山店にて名古屋猫町倶楽部の6つの分科会が一同に集結してのビギナー限定イベントが開催されました。
このビギナー限定イベントは猫町初心者の方(=過去参加回数0~2回までの方)を対象に猫町倶楽部の全分科会が一同に集結した読書会です。
各分科会のサポーター(運営ボランティア)が猫町初心者の方を迎えます。
その中には昨年のビギナー限定イベントに参加して以来猫町にハマり、今ではサポーターになった人も。
それぞれがそれぞれ、各会に参加し楽しかった思い出をさらにいろんな方に広めたい、という想いのもと集まったサポーター陣です。
さて、6つの分科会の課題本・課題作品は以下となります。
名古屋アウトプット勉強会:リンダ・グラットン『LIFE SHIFT(ライフ・シフト)』
名古屋文学サロン月曜会:宮沢賢治『新編銀河鉄道の夜』
名古屋藝術部:宮下規久朗『美術の力 表現の原点を辿る』
フィロソフィア名古屋:マルクス・ガブリエル『なぜ世界は存在しないのか』
猫町UG(アンダーグラウンド):夢野乱月『甘美なる隷従』
名古屋シネマテーブル水曜会:『君の名前で僕を呼んで』
今年の話題作あり、定番作品や隠れた名作に、サポーター陣のイチオシなどもあり……!
と、どれで参加をしようか迷われた方もいらっしゃったかもしれません。
なお、猫町UG(アンダーグラウンド)では会の特徴である毒のある課題本に、事前に申し込まれた参加者は0だったのですが……後述します。
さて、定刻になりました。主宰より挨拶があり会が始まります。
「初心者限定なので、ちょっとのぞいてみようかと。」
「周囲に本を読む人がおらず、なかなか話ができなかった。」
「前からこの会が気になっていたときに、本を見てピンときて。」
「普段本を読まないからこそ、きっかけづくりとして。」
そんな感じの自己紹介を皮切りに各テーブルで意見が交わされます。
始めはちょっと緊張するのですが、次第に盛り上がってくると時間を忘れて語るほど。
「子供の頃に読んで心を動かされた箇所が今読んでもピンと来ず大人になった悲しさを感じた。」
「繊細な登場人物が多いけれど、宮沢賢治自身が繊細だったのかな。」
「鉱物の描写が素敵。」
こちらは文学の分科会である月曜会。同じストーリーを読んできても、解釈の違いなど色々な視点を共有できる楽しさがあります。
フィロソフィアではお子さんから猫町倶楽部を紹介されたという参加者の方が。
「いつも自分が行く会ではしゃべり足らずに終わるけど、ここにはしゃべってもしゃべっても付き合ってくれる人がいてよかった。」
とても楽しんでいただけたようで何よりです!
また、ビジネス書や人文書を課題本とするアウトプット勉強会の課題本からはこんな意見が。
「ボランティアでもいいので別の仕事を体験するだけでも、十分、先の人生への備えになると思う。」
「これから長い時間を生きていく若者向けの本かと思ったけど、実際は最近の若者が置かれている環境を理解していないシニア層にこそ読んで欲しい本。」
「『太陽にほえろ(1972年)』の石原裕次郎は実は37才、『蜘蛛巣城(1957年)』の三船敏郎は36才。今のそれくらいの年齢の方とは全然雰囲気が違う。今の方は若い!」
藝術部では美術教育の話題について熱い意見が飛び交います。
「家庭環境の違いが美術を受け取る力の差にならないよう、学校で本物を観に行くなどする必要があるだろう。」
「小さなうちから美術に関わる機会が持てるよう、美術館などが受入れプログラムを検討する必要もあるのではないか。」
映画の分科会であるシネマテーブルでは。
「映像がとにかく美しい。」
「同性の恋愛における苦悩や葛藤がほとんど描かれていないことに違和感があった。」
「カムアウトする必要のない世界になるのが理想。」
映画の表現、そして内容から、扱うテーマやその背景などへ迫っていきます。
時間が過ぎてもまだ話し足りない雰囲気のテーブルもちらほらと。
緊張の糸もほぐれた中盤以降は、会場の至るところで共感の声や笑いの声なども聞こえてきました。
また、県外各所からの参加者の中には、はるばる北海道から名古屋まで来てくださったという方も。本当にありがとうございます!
読書会の後は各分科会のリーダーが前に立ち、事前に公募した質問に対し答えていきます。
「読んでみたら最後まで面白くなかった課題本ってある?」
「婚活に読書会、という猫町倶楽部の記事を読んだことがあります。実際のところどうなんでしょう?」
などなど中にはちょっと答えにくい質問も。
「あります。ですが、本が面白くなくてもその理由を会で語って楽しみます。」
「(会の性質上)趣味が近い方が多く集まり、結婚に至る方もいらっしゃいます。でも、出会いだけを目的にしても会は楽しめませんし、そもそもうまくいきません。」
これらの質問に対しても各リーダーにて真摯に答えさせていただきました。
その他、ここだけの話もいくつか。猫町倶楽部のこと、少しでもわかっていただけたでしょうか。
そして、懇親会へ。色とりどりの料理が運ばれます。
今回は各分科会をより詳しく知りたい人向けのスペースに加え、参加者の方々が話すきっかけにとして、いくつかのテーマトークテーブルも設けられました。
運営側であるサポーターも一参加者として楽しんでおりますよ!
懇親会では急遽、猫町UG(アンダーグラウンド)のテーブルも作られました。
その様子は猫町UG隊長のチアキさんのつぶやきでも!
https://twitter.com/CheeChiaki/status/998225379788664834
大変に盛り上がったようです。今回別の読書会で参加された方、次はUGでのご参加もいかがですか?
どのテーブルも話が尽きません。
運営側で用意したテーマだけでなく、メンバー同士が語りたいテーマで自然とテーブルができたところもあったようです。
読書会から続いてきた盛り上がりは猫町常連参加者も加わっての猫町ナイトで更にヒートアップ。
さまざまなジャンルの音楽を猫町倶楽部の参加者達がDJとしてプレイ。
定番のクラブミュージックだけでなく、ロックあり、日本語ラップあり、更にはクラシックありとなんでもあり。
また参加者も曲のビートにあわせてダンス!
そう、読書だけでは終わらないのがこの幅広さ。これも猫町倶楽部らしさの一つなのです。
終電間近まで盛況だったビギナー限定イベント。いかがだったでしょうか?
今回ご参加いただいた方々も、また今回は参加できなかった方々とも、みなさまの笑顔にお会いできる機会をそれぞれの分科会でお待ちしております。
猫町倶楽部をこれからのあなたの仕事や人生をより豊かに変えていく礎に。
スケジュール等をご確認の上、ご参加ください!
文:rakti(名古屋アウトプット勉強会)
写真:tt、Yuki(名古屋アウトプット勉強会)