扉を開けると本の向こう側の世界が広がっていた。

猫町倶楽部とは、参加者が毎回課題図書を読了して集まり、
それぞれの気付きをアウトプットすることで学びを深め合う読書会です。

名古屋シネマテーブル水曜会

  • 2018年08月29日(水) 受付開始19:00 シネマテーブル19:30~
  • 第96回 名古屋シネマテーブル定例会「最初で最後のキス」



8/29(水)は、名古屋シネマテーブル96回目の定例会。残暑厳しい中、今月も映画を愛する52名、うち初参加7名の皆さんが集まってくれました。



課題映画は、「最初で最後のキス」。イタリアの地方都市を舞台に高校生3人の友情と恋を描き、本国でスマッシュヒットした作品。ポップでスウィートな青春映画かと思いきや、SNSでのいじめ、LGBTQ、親子関係、デートレイプなど現代のティーンが抱える問題に切り込み、彼らの未熟さや残酷さをリアルに描き出します。


・外側は甘酸っぱい青春映画なのに、さまざまな社会問題を内包している。
・イタリアでは多くの高校で上映会を行いディスカッションしたとか。確かに子どもに見せたい映画。
・SNSの使い方によってキャラクターの対照性が浮き彫りになっていた。
・ロレンツォ、アントニオ、ブルー。3人の登場人物それぞれに共感するところがあった。
・はみ出し者たちが集まれた奇跡のようなキラキラとした束の間の日々の描写が、その後の悲劇的なラストと相まって胸にせまる。
・3人、特に(ゲイの)ロレンツォの自分らしさを貫く生き方がカッコいいと感じた。

など、さまざまな観点からの意見が飛び交い、各テーブルで深いディスカッションがなされたようです。



会場では、映画のタイトルにちなんでこんなキャンディも配られました。


【話題にのぼった関連映画】
「ムーンライト」「彼の見つめる先に」「ウォールフラワー」「はなればなれに」
「アメリカン・ビューティー」「キャロル」「ラ・ラ・ランド」など


そして今回は、スペシャルゲストが!日本イタリア映画社代表の黒崎政夫さんがご参加くださったんです。黒崎さんは、たまたま飛行機の中で観た「最初で最後のキス」に惚れ込み日本公開のために配給会社を設立したという、とんでもない方(もちろん褒め言葉です!)。定例会ではディスカッションを楽しまれたようで、後日「映画に対する皆さんの深い洞察力に驚きました」という嬉しい感想メールをわざわざ送ってくださいました。

黒崎さんが持参くださったプレス用パンフ(左)



定例会終了後の懇親会は、黒崎さんの「乾杯!」の声でスタート。特設の“黒崎テーブル”は、お話を聞きたい人で常に満席状態。黒崎さんの来歴、配給会社設立の経緯など、人が入れ替わるたびに繰り返される質問にも丁寧に答えてくださいました。ほかにも邦題決定にまつわるエピソードや次回配給作について、さらにはオフレコのお話まで飛び出し、皆さん興味津々で遅くまで聞き入っていました。






懇親会では「話題映画テーブル」も設けられます。今月の話題映画は、まさに話題沸騰中の「カメラを止めるな!」。熱々ポイントについて「語りたい!」という参加者で、こちらのテーブルもいっぱいでした。



ほかにも会場のあちこちで、好きな映画や俳優、気になっている映画などを話題におしゃべりの輪が自然に生まれます。胸の名札に書かれた「最近観た映画」をたよりに会話の糸口を見つけ、初めて出会った人と交流するのも楽しいですよ。毎回、初参加の方も多数いらっしゃいます。ぜひ名古屋シネマテーブルで新しい世界を広げてください。

というわけで、次回の定例会は9月26日(水)に開催。
課題映画は「SUNNY 強い気持ち・強い愛」http://sunny-movie.jp/です。


こちらも青春映画ですが、皆さんはどんな感想を抱くでしょうか? ぜひ名古屋シネマテーブルに話しに来てください。


文章:いなば
撮影:名古屋シネマテーブル サポーター


開催結果レポート一覧に戻る

最新の開催結果
【猫町オンライン】シネマテーブル『ザ・ファイブ・ブラッズ』
【猫町オンライン】シネマテーブル『ザ・ファイブ・ブラッズ』
開催結果をすべて見る
  • 入会・参加方法
  • メディア掲載実績
  • 取材について
  • 特定商取引法に基づく表記
  • 名古屋シネマテーブル水曜会

このページのTOPに戻る