猫町倶楽部とは、参加者が毎回課題図書を読了して集まり、
それぞれの気付きをアウトプットすることで学びを深め合う読書会です。
- 2018年9月10日(月)
- 第五回 源氏物語読書会 【少女】~【常夏】
9月10日(月)5回目となる長編読書会「源氏物語」が開催されました。
1年をかけて日本文学の名作中の名作、紫式部の「源氏物語」全54帖を現代語訳で読了を目指す読書会です。
源氏読書会は毎回藤が丘にある「JAZZ茶房 靑猫」さんを貸し切っての開催です。
JAZZのお店で古典の読書会という斬新な組み合わせ、扉の向こうから楽しげな笑い声が漏れてきます。
今回の参加者は39名。中には今回が源氏読書会に初参加という方もいらっしゃいました。
いらっしゃいませ~♪
猫町倶楽部の参加ルールは2つ。
まずは「課題本を読了している」こと。
源氏読書会では各回ごとの課題帖までを読了していることが条件です。
今回は【少女】から【常夏】まで。
光源氏の息子夕霧の若者らしい戸惑いや淡い恋心、はかなく消えてしまった恋人夕顔の忘れ形見玉蔓の登場と彼女をめぐるあんなことこんなこと、権力の絶頂を極めつつある源氏の栄華などが語られています。
ここまでを読んでいれば初めての方でも読書会に参加いただけます。
(おうち帰ってから食べてねー、とドレスコードのアピール中)
そして猫町倶楽部の読書会のもうひとつのルールは「他人の意見を否定しない」こと。
これは楽しい読書会にするために欠かせないルールです。
一方、他人の意見を否定しなければ、課題本や作者、登場人物はどれだけ否定しても大丈夫という暗黙のお約束もあります。
ということで、各テーブルからこんな声が聞こえてきました。
「源氏がここまで変態になるとは…」
「もう(生理的に)ムリムリムリムリ!!」
「六条邸って何坪? 広いなー。挨拶周りで1日かかるはずだよね」
「30半ばで仕事を他人に譲ってるんでしょ?そりゃヒマだもん。女のことしか考えることないよね」
言いたい放題です(笑)
「でも物語に関してはいいこと言っているよね」
「『初音』の衣装の描写、色合いがきれい。見てみたい」
「六条邸を季節ごとに区切って作ってるのが素敵。庭を見てみたい」
「そこに一人ずつ女の人を住まわせちゃうのはまた別の話だけどね(笑)」
歯に衣着せぬ意見があちらこちらのテーブルから。
千年前の平安貴族の邸宅でもこんな会話が繰り広げられていたのでしょうか?
「源氏物語」は現代語訳の訳者を指定していませんので、各テーブルには様々な種類の「源氏物語」が並びます。
訳者による表現の違いを楽しんだり、付録についている六条邸の見取り図を見たりして更に話に花が咲きます。
楽しい時間はあっという間。最後に毎回恒例のベストドレッサーの発表です。
今回のドレスコードは「こい」。
みなさん思い思いの「こい」をご用意くださいました。
忘れられない恋の切なーい思い出たちを持ってきてくださった方。会場全員がキュンとしました。
登場人物の心理を投影した細やかな鯉柄の切り絵を作ってきてくださった方。
大ヒット曲、星野源さんの「恋」にちなんだ恋ダンスの衣装を着てきてくださった方。
「ひとめぼれ」のレトルトごはんの方もいらっしゃいました(笑)
読書会後は会場を移して懇親会です。
読書会だけでは語りきれなかったことをアルコールの力も借りて語り続けます。
次回第六回は10月15日(月)、課題帖は【藤裏葉】まで、ドレスコードは「あき」です。
この【藤裏葉】で源氏物語第一部が完了、そして、ここまでを読了すれば全ページ数のほぼ半分を読了となります。
おめでとうございます!もう半分も読めてしまいました^^
これを記念して次回は特別企画「登場人物の人気投票」を行います!
あなたのお気に入りの登場人物を考えてきてくださいね。
長編読書会「源氏物語」は課題帖までを読了していればどなたでも参加できます。
この先も思わず語りたくなるお話が待っています。
初めてさんもお久しぶりの方もふるってご参加ください。
ワンドリンク、ワンスイーツ付きでお待ちしております♪
第六回のお申し込みはこちらから
次回の懇親会は青猫にて。人気投票の結果も大いに語りましょう。
◆都合が合わずに行けなかった、行きづらくなってしまったという方向けに「キャッチアップ読書会」も開催しています。
日時は11月3日(土)15:30から、会場は金山駅南口すぐの「MARICAFE」。
【桐壺】から【藤裏葉】まで読了していればどなたでも参加いただけます。
キャッチアップ会のお申し込みはこちらから
こちらもご参加お待ちしております。
以上、紫の上付きの女房になって平安貴族の暮らしを体験してみたいサポでした。
文責:ゆうみ
写真:okko、ジャスミン。、あきたま