猫町倶楽部とは、参加者が毎回課題図書を読了して集まり、
それぞれの気付きをアウトプットすることで学びを深め合う読書会です。
- 2019年2月13日(水) 受付開始19時00分~
- 東京シネマテーブル『バーニング』
お久しぶりです。東京月曜会のはねこです。最近やっと寒さが和らいで来ましたね。皆様如何お過ごしでしょうか?今回は月曜会とシネマテーブルのコラボ企画という事で、私が2月13日に行われたシネマテーブルの開催報告をさせて頂きます。
課題映画はイ・チャンドン監督『バーニング』。原作の村上春樹「納屋を焼く」を大胆にアレンジし、現代韓国社会に暮らす若者たちの閉塞感をミステリータッチに書いた美しい作品です。
会場はおなじみ渋谷「ザ ギャンゲット バイ モジャ」。平日の夜でしたが今回も沢山の参加者の皆さんで賑わいました。シネマテーブルは、少人数に分かれて課題映画について語る前半戦と、食事をしつつテーマごとに分かれて語る後半戦の2部構成になっています。尚、猫町倶楽部では珍しく前半戦からアルコールOKです(大人の会ですね)。
サポーターの挨拶でシネマテーブルの幕は上がります。
今回皆さんバーニングを観てどんな感想を持ったのでしょうか?少しご紹介させて頂きますね。
—「主人公とベンは同一人物?」 「ヘミは本当にヘミ?」
—-「納屋をビニールハウスにした意味は?」
—-「主人公が最後ヘミの部屋で書き始めた後の物語は実は…」
今回は「抽象的でラストまではっきりとは分からない、クエスチョンだらけの映画。」そのような感想が多くの方から聞かれました。しかし、『人の意見を否定しない』事を唯一のルールとして掲げる猫町倶楽部では、沢山の解釈の余地が残された物語の方が盛り上がります。一人ではもやもやして終わってしまう事も、沢山の人を通す事で何か掴める事もあるかもしれません。
さて、課題映画について存分に語るとお腹が空きます。安心してください。そんな頃、お洒落で美味しいと大好評モジャのお食事タイムです。
お食事でまったりしつつ後半戦のコールかかります。今回のテーマは…
●カビール・カーン監督『バジュランギおじさんと小さな迷子』
●村上春樹「納屋を焼く」
●もっとバーニングの話をしたい
●最近これ観た&これから観たい映画 上記4テーマでした 。
今回はどのテーマテーブルでも、もっと色んな人の意見を聞きたい&語りたいと思った方が多かったのか、引き続き『バーニング』の感想を別の切り口で語り合う場面が非常に多かった印象です。中にはストップウォッチを持って映画を観たという猛者も…。
楽しい時間はあっという間の過ぎていきます。お腹も心も満たされ、打ち解けた雰囲気の中「また来月の定例会で」そんな約束をしてシネマテーブルは終幕です。
次回の東京シネマテーブル課題映画はヨルゴス・ランティモス監督『女王陛下のお気に入り』です。3月20日(水)19時30分から「ザ ギャンゲット バイ モジャ」にて皆様と会えることを楽しみにお待ちしております。
詳細&お申し込みはコチラ
http://www.bookreading.nekomachi-club.com/schedule/65694
文:はねこ 写真:ちゃんもり