猫町倶楽部とは、参加者が毎回課題図書を読了して集まり、
それぞれの気付きをアウトプットすることで学びを深め合う読書会です。
- 2019年3月27日(水) 読書会19:30~21:00 懇親会21:00~
- 第103回 名古屋シネマテーブル水曜会『グリーンブック』
桜の咲き始めた宵に開催されました、名古屋シネマテーブル水曜会。
3/27に第103回の定例会を名古屋の伏見にて開催いたしました。
参加者数は58名、10名の初参加の方に参加していただきました。
課題映画は『グリーンブック』。
天才黒人ジャズピアニストと粗野なイタリア系白人運転手との旅の中で育まれる友情を描いた物語。
実話をもとに作られた第91回アカデミー賞作品賞受賞作です。
ドクター・ドン・シャーリー役に「ムーンライト」のマハーシャラ・アリ
トニー・“リップ”・バレロンガ役に「ロード・オブ・ザ・リング」のヴィゴ・モーテンセン
百花繚乱、各テーブルで尽きない話で盛り上がりました。
・奥さんと見に行ったら「私にも手紙書いてほしい」と言われた。
・品位を保つことが勝利である、と言い放つシャーリーがカッコいい。
・トニーが悩みながら手紙を書くエピソードが可愛かった。
・色々な場所に行って、行く先々で問題が起きるので飽きない。
・ワクワクした。ロードムービーの良さを知った。
など様々な意見が飛び出しました。
海外での生活や海外旅行で差別を意識したことが、話題になったテーブルもあったようです。
他の映画との比較も話題になり「シェイプ・オブ・ウォーター」でストリックランドが乗っていた車はキャデラック。
今回のシャーリーとトニーの乗っていた車もキャデラック。キャデラックはアメリカンドリームの象徴なのでしょうね。
定例会は21時で終了、その後は懇親会が行われました。
懇親会では毎回、自由に参加できる話題テーブル。
ひとつの映画をテーマにお話をする「話題映画テーブル」を設定しています。
今回は『スパイダーマン:スパイダーバース』
全体的に高評価でした。関連のアメコミ書籍を持ち込んで下さった方がみえて、理解が深まりました。
懇親会話題映画はmixiで告知しております。
関連映画やオススメ映画で話は尽きません。
ココでは話題になった作品を紹介します。
・『ファウンダー/ハンバーガー帝国のヒミツ』ケンタッキーフライドチキンからの連想
・『ブロンクス物語』1950~60年代アメリカが舞台
・『ブラック・クランズマン』今作と対になる映画
・『ヘルプ 心がつなぐストーリー』『ドリーム』黒人差別が大きなテーマ
・『最強のふたり』人種や階層の違う2人の交流という点で近似
・『トレバー・ノア 生まれたことが犯罪!?』南アで黒人と白人の混血児として生まれた筆者の自伝。
・『ドゥ・ザ・ライト・シング』ここでも黒人とイタリア移民。
・『アメリカン・ヒストリーX』人種問題。
・『LBJ ケネディの意志を継いだ男』ケネディの話から。
・『イースタン・プロミス』ほか、ヴィゴ・モーテンセン作品
・『國民の創生』白人視点で描かれた映画。「悪魔が映画をつくった」「ブラック・クランズマン」でも批判的に言及されています。
・ジェイムズ・ボールドウィン著『悪魔が映画をつくった』黒人の視点での映画エッセイ。『ビール・ストリートの恋人たち』『私はあなたのニグロではない』の原作者です。
・『デトロイト』黒人差別を白人監督が撮ったもの。『グリーンブック』の差別の描き方に批判が上がっていますが『デトロイト』もそれはそれで批判されました。
・『地下鉄道』コルソン・ホワイトヘッド
・シドニー・ポワチエ『夜の大捜査線』『野のユリ』黒人男優初のアカデミー受賞者
他にも『キックス』『ドライビングMissデイジー』『8Mile』『水曜どうでしょう』『マンディンゴ』『ジャンゴ 繋がれざる者』などなど
さて次回の定例会課題映画は4月24日(水)19:30〜伏見にて開催いたします。
皆さまのお越しをお待ちしております。
年間に何百本と映画をご覧になる猛者もいらっしゃいますが、
課題作品さえ鑑賞済みなら1年に1~2本も映画をご覧にならない方もシネマテーブルは大歓迎です。
一緒に映画の話をしませんか
文章:Horike 協力:どんたく、イナガキ、月並流汐
撮影:名古屋シネマテーブルサポーター