扉を開けると本の向こう側の世界が広がっていた。

猫町倶楽部とは、参加者が毎回課題図書を読了して集まり、
それぞれの気付きをアウトプットすることで学びを深め合う読書会です。

特別イベント

  • 2019年4月7日(日) 受付開始 15:00 読書会 15:30〜17:30
  • 第14回 フィロソフィア東京 フランクル『夜と霧』

第14回目のフィロソフィア東京の読書会を4月7日(日)に深川東京モダン館にて開催しました。

ポスター

今回の課題本はヴィクトール・フランクル著『夜と霧』です。ユダヤ人心理学者が自らの強制収容所体験を書き留めた本書は、これまでも猫町倶楽部で何度か課題本として取り上げられてきました。

『夜と霧』書影

会場には60名近くの参加者が集まりました。今回はフィロソフィア東京に初めて参加する方が比較的多かったです。(課題本の効果でしょうか?)

読書会の様子

読書会中の様子

フランクルの淡々とした、事実に即した客観的な記述は、かえって強制収容所の理不尽さを克明に描き出しています。

読書会での話題は多岐にわたりました。私のテーブルでは、実際にアウシュヴィッツに行ってきた話や、立場が変わることで人間はどのように変化してしまうのかという話や、自分が著者と同じ境遇に陥ったらどう振る舞うだろう? という話や、未来に期待が持てないときにはどうすればよいのかという話や、「髭を剃れ」という助言の意味の話や、翻訳の差(本書には2種類の邦訳があります)の話などが出ました。

読書会中の様子

ここが印象に残った、ここはよくわからなかった、ここはこう読めるんじゃないか……といった読書中に抱く様々な思いを、同じ本を読んだ人と共有し、相手の数だけのレスポンスを受け取ることができるのは、読書会ならではですね。

最後は参加者全員で記念撮影。

記念写真

読書会の後は会場近くのお店で懇親会を開催しました。余談ですが、私がいたテーブルでは各自のおすすめの本の話題で盛り上がり、結果として私の積ん読が増えました。

次回のフィロソフィア東京は6月16日(日)、課題本は大澤真幸著『社会学史』です。(詳細はこちら

次回も皆さんのご参加をお待ちしております。それでは。

文/写真 小山

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