猫町倶楽部とは、参加者が毎回課題図書を読了して集まり、
それぞれの気付きをアウトプットすることで学びを深め合う読書会です。
- 2019年5月11日(土)
- 第51回関西文学サロン月曜会 川端康成『眠れる美女』
5月11日(土)、大阪・四ツ橋 ラポーティアにて関西文学サロン月曜会が開催されました。
課題本は川端康成『眠れる美女』。
第48回の谷崎潤一郎、第49回の小林秀雄に続き、今回も日本近代文学がテーマになりました。川端は大阪・茨城で幼少期〜学生時代を過ごしており、記念館や通っていた高校なとゆかりの地もここ関西に多くあります。
参加者は満員御礼の50名。初参加のかたも11名おられました。たくさんのご参加ありがとうございます。
難解そうなイメージで、美しく切れ味鋭い川端康成の文章ですが、ストーリーは美少女と添い寝するための秘密の宿につどう老人たちのあわれさを描いており、意外にもセクシーなもの。ちょっと変態っぽいかも?!男性本位なのでは?色や匂いなどの濃厚な描写が好き!など、自由に意見が交わされます。
他人と正面からのコミュニケーションができない孤独な老人たちの姿や、手が届かない女神のような女性を崇拝することには、現代の私たちにも少しわかるなあという部分がありそうでした。
ドレスコード「深紅」に沿ったファッションにも注目。ベストドレッサー賞が決まりました。みなさん、それぞれに工夫を凝らしていますね。
つづいて40名のかたが参加した懇親会。食事をしながら各テーブルでテーマごとに分かれておしゃべりを楽しみます。映画、漫画、課題図書についてまだ話し足りない、性愛、婚活などのテーマがありました。
次回の関西文学サロン月曜会は、
7月6日(土)
課題本は、橋本治『蝶のゆくえ』
ドレスコードは『蝶』 です。
みなさまのご参加、ご入会をお待ちしています。
(文章:ハルカ 写真:パキスタン、しほ)