扉を開けると本の向こう側の世界が広がっていた。

猫町倶楽部とは、参加者が毎回課題図書を読了して集まり、
それぞれの気付きをアウトプットすることで学びを深め合う読書会です。

名古屋文学サロン月曜会[文学]

  • 2013年4月13日 受付開始14:30 読書会 15:00~17:30 レクチャートーク 18:00~20:00
  • 第二回 斎藤環の精神分析学講座

うららかな土曜の昼下がり、精神科医であり評論家でもある斎藤環さんを講師にお迎えしての精神分析学講座(通称:たまき会)第二回をJAZZ茶房青猫(名古屋市名東区藤が丘)にて開催しました。

今回も第一部 読書会、第二部 レクチャートーク の2部構成です。
前回に続き満席となった参加者の中には、作家の吉川トリコさんも!


今回の課題本は「母は娘の人生を支配する なぜ「母殺し」は難しいのか」。
本の感想にご自身の体験含めてアウトプットしていただいた方も多く(みなさんありがとうございました。)中には感情の震えを抑えながらお話しされる方もあったのが印象的でした。






各テーブルを回っていただいた斎藤さんに、自分の家族との関係について話したり、
直接質問することもできる有意義な時間でした。







第二部はレクチャートーク まず前半は「精神分析のそもそも」にも触れていただきました。
心理学とは違い「無意識があるに違いない」という精神分析は、
実は臨床治療に使われるわけではない、
などなど学校の授業より真剣に(?)聞いて、精神分析がちょっとずつわかってきました。


後半では、読書会で集めた参加者からの質問に答えていただきました。
とくに多かったのは「男性は母娘関係にどうかかわればよいか」「自分が母親になった時、何に気をつければよいか」という質問。今回は、質問者の方にはマイクをもって自分の言葉で質問をしていただきました。






質問がひと段落したところで、あらかじめ参加者の皆さんに読んでいただいた斎藤さんと中村うさぎさんとの対談(婦人公論)について、どちらのスタンスに共感するかを聞いてみました。
半々だったのは少し意外でしたが皆さんはいかがだったでしょうか。
斎藤さんいわく「対立しているつもりはなくて、それぞれが「正論」だと思う。」というのはなるほど。課題本に対してもさらに理解が深まったと思います。
対談についての質問や意見も聞いてみました。

次回の開催は6/1(土)を予定しています(会場未定)。
課題本は『世界が土曜の夜の夢なら ヤンキーと精神分析』 です。

今回の課題本から派生したテーマで、精神分析への理解がさらに広がるのではないでしょうか。いろいろ資料も持ってきてくださるそうですよ。

6回を予定していたこの講座ですが、後半3回は東京へでの開催となりました。名古屋では次回が最後となりますので、奮ってのご参加をお待ちしています!興味のある方は、ぜひお気軽にご参加ください。

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