扉を開けると本の向こう側の世界が広がっていた。

猫町倶楽部とは、参加者が毎回課題図書を読了して集まり、
それぞれの気付きをアウトプットすることで学びを深め合う読書会です。

名古屋藝術部

  • 2019年10月26日(土) 
  • 名古屋藝術部 カラヴァッジョ関連企画読書会 ゲスト:宮下規久朗氏

名古屋市美術館にて行われているカラヴァッジョ展初日。
伏見のリリーバンケットにて、美術史家 宮下規久朗氏をお迎えして読書会とレクチャーを開催しました。



宮下氏の著書が課題本になることやゲストにお招きすることは
過去にも何度かありましたが、名古屋でのレクチャーは初めてです。
当該レポートは過去の開催結果レポートに掲載されておりますので、ぜひご覧ください。



今回の課題本は宮下氏の著書2冊からの選択制でした。
1冊目の『カラヴァッジョの旅 天才画家の光と闇』は
カラヴァッジョの生涯と作品について記述されている
内容の濃いものです。

そして2冊目の『闇の美術史-カラヴァッジョの水脈』は
カラヴァッジョのテネブリズムに着目しており、先日も
名古屋藝術部で課題本にした宮下氏の
『そのとき、西洋では 時代で比べる日本美術と西洋美術』
同様の流れで、光と闇を扱う古今東西様々な作品・芸術家が
登場します。

この2冊を使った読書会の後には宮下氏の
カラヴァッジョに関するレクチャーが行われました。

【読書会】

猫町倶楽部の皆様にはお馴染みのルール
「課題本を読了した状態での参加」「他人の意見を否定しない」
に基づき、7つのテーブルに分かれて読書会を行いました。
課題本にはモノクロ図版が多かったり宗教主題の作品が多かったりしたため、
自主的に図録や参考書籍を持参する方が多かったです。



それぞれのテーブルでは次のような話が出ました。

・カラヴァッジョは苦悶に歪んだ表情の作品が上手い。
場面の切り取りに臨場感があって、印象に残る。
・実際に現地教会の暗さで実物が観てみたくなった。
・カラヴァッジョがいなかったら美術史はどうなったのだろうか。
・イタリアには気軽に行けないけれど
アジアの美術は実物を観に足を運んでみたい。



また、読書会の時間中には宮下氏自ら各テーブルを回り
参加者の質問に答えてくださいました。
読書会の前に名古屋市美術館に足を運んだ方からは
展覧会の作品リストを片手に沢山の質問が出ました。

【レクチャー】

レクチャー前に猫町倶楽部の宣伝タイムを挟んだところ、他部の課題本に対して宮下氏がコメントをくださる場面がありました。



レクチャーでは両課題本に基づき、カラヴァッジョ展を
楽しむのに活かせる情報を教えて頂きました。
本ではモノクロ印刷だった作品や写真をカラーで見られただけでなく、
他の講演では聞けないようなお話やカラヴァッジョ作品の見分け方を
知ることができ、大変盛り上がりました。



※内容は参加者特典ということで割愛しますがご了承下さい

【懇親会】

読書会と同じ会場にて立食パーティーを行いました。



宮下氏ご自身から気さくに話しかけてくださったおかげで
多くの参加者が宮下氏とお話しできたかと思います。
カラヴァッジョに関する話だけでなく、宮下氏監修のバスキア展や
名古屋めしの話など、話題が尽きません。
通常の読書会も勿論楽しいのですが、
ゲストレクチャーのある会は「著者に直接聴ける」、「さらに理解が深まる」楽しさがありました。



次回の読書会はレポートアップのタイミングで事後報告になってしまいましたが、
名古屋文学サロン月曜会とコラボし、11月4日(月・祝)にイプセン作品の読書会と来年1月に上演される「ムンク|幽霊|イプセン」の演出家、鳴海康平氏のトークイベントを開催しました。
その際の課題本はイプセンの『人形の家』『幽霊』『ヘッダ・ガーブレル』でした。

来年1月には愛知県芸術劇場で「ムンク|幽霊|イプセン」の鑑賞会も企画中です。
ぜひmixi等でチェックしてください。

写真:藝術部サポーター
文:ごん

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