扉を開けると本の向こう側の世界が広がっていた。

猫町倶楽部とは、参加者が毎回課題図書を読了して集まり、
それぞれの気付きをアウトプットすることで学びを深め合う読書会です。

名古屋文学サロン月曜会[文学]

  • 2013年6月8日(土)~9日(日) 
  • 月曜会6周年旅行 「植島啓司さんと行く!神島と遷宮の伊勢」

 【1日目】6/8
 

梅雨入り宣言が出されておりましたが、皆の旅行にかける意気込みが勝ったのか快晴!まずは神島をめざし名古屋駅を出発。バス~定期連絡船と乗り継いで行きます。

連絡船のオープンデッキではさながらパーティのよう…



神島は三島由紀夫の小説「潮騒」の舞台になった場所。
そこかしこに潮騒の説明文を掲載した看板がありました。

さて神島に到着した一行。まずは読書会です。
今回の課題本はゲストである植島敬司さんの著作「偶然のチカラ」。
お弁当(その名も「潮騒弁当」!)を食べながらのランチ読書会のはじまりです!

「偶然」とは何か?占いやギャンブルの話を交えながらつづられた本です。
植島さんが各テーブルを回られ、読者の生の声に応えてくださいました。

会場は神島連絡所。体育館のように広ーく、港を見下ろす眺めもばっちり。



自由闊達に意見交換がされる中、
植島さんがにこやかに回答されていた姿がとっても印象的でした。




そして今回のベストドレッサーのみなさん。逆ハーレムって月曜会史上初!


読書会に続きましては、いよいよ「潮騒」の舞台、神島を巡ります。
今回は気力、体力に合わせて3つのコースをご用意
 1.「健脚商売!神島ぐるり1週コース」
 2.「その火を飛び越えてこい!監的哨コース」
 3.「告白してね!八代神社~灯台コース」
予想をはるかに超える8割!の方が健脚コースへ!!

神島の風景をちょっとだけ写真でご紹介しましょう♪
「潮騒」にも登場した、当時島で唯一の時計。ひっそりと今も島の時を刻んでいます。

神島の名にふさわしく(?)さながら天にも昇るかのようなたくさんの階段、
坂道に軽くトレイルランニング気分が味わえちゃいます。

登りきって見られる風景は格別です。海風も心地よいです♪


「潮騒」にて新治と初江が逢瀬を交わした場所。

写真左下の場所が新治と初江が初めて出会った場所です。一目惚れっていいですよね~。




神島灯台。「恋人の聖地」として認定されているそうです。



眺めのよし!風も心地よし!話に花が咲きます。



「潮騒」と言えば『監的哨』
かの有名な「その火を飛び越してこい!」のシーンの舞台です。



たき火を飛び越えてみせる方も多かったです(笑)



カルスト地形は市の指定天然記念物だそうです。ギリシアっぽい?




せっかく海に来たんだからね♪思わず裸足で駆け回っちゃいます。


山に海にそして時折、島に住む方にお声をかけてもらったり。
たくさん歩きましたが、笑顔が絶えませんでした。


背負うのは猫町の旗印!

 

温かい空気をたっくさん!味あわせていただきました。神島ありがとう!



さて、ぐるりと神島を巡った一行は再び船~~バスを乗り継ぎ、宿泊ホテルへ。

美味しいお魚料理がた~っぷり♪



食事を済ませて今度は植島敬司さんのトークショー。
破天荒な植島さんの人生、伊勢神宮の話から調査に行かれた諸国の聖地の話、次から次へと楽しいお話はつきません。

みんな熱心に聞き入ってます。


聖地についての質問から恋愛の質問まで快くお答えいただきました。

 

ちなみに聖地というのは「神が下りた場所」だったり「ある種の力が働いている場所」のことを指し、パワースポットというのは自分がパワーをもらえてる!と感じる場所のことのようです。普段社会で働いて、夜くつろげる場所。もしかしたら猫町倶楽部はパワースポットになってるかも?

すでに絶版の「分裂病者のダンスパーティ」についての質問には「この本が話題になって嬉しいね」と目を細めていらっしゃいました。

トークショーが終わってもまだ夜は終わらない!のが月曜会旅行。
花火に夜の座談会と皆思うがままに楽しみました。

今回もっとも花火を楽しんだのは…この方かも!?(笑)

 

花火の後も飲むべし!語るべし!このあと、植島さんには最後まで(なんと4時!)お付き合いいただいたようです。

 

【2日目】 6/9
月曜会の朝は早い…。
とばかりにみんな早起きして伊勢神宮めぐりツアーに向かいます。

<石神さん(石神神社)>
女性の願いごとを一つだけ叶えてくれるという神社です。

皆さんはどんな願い事を書いたのでしょうか?

  

男性禁制!?というわけではなく男性用(?)には「長寿の館」という
ご神木のある館で長寿祈願をすることができますので、健康祈願したい方は是非どうぞ!
植島さんも 宮司さんにもお話を伺われるほど興味津々のご様子でした。

石神さんのある相差(おうさつ)は、海女さんの町。
参道では、本物のの「海女ちゃん」がひじきやあらめを販売中。

<伊雑宮(いぞうぐう(いざわのみや))>

天照大神の遠宮とも呼ばれている場所だそうです。
入った瞬間、空気が変わった気さえするほど静けさに包まれていました。

植島先生の解説を聞きます。


<月読宮(つきよみぐう)>
こちらも静かな場所。


<宇治山田神社(うじようだじんじゃ)>
神社の奥に足を運ぶと神籬(ひもろぎ)があります。これは結界を張って神聖な場所としたものです。今ある神社の原型と言われているそうです。この山自体を神と奉っているとのこと。
ちなみに伊勢神宮を巡るということは即ち外宮、内宮とその周りにある125の社を巡ることをいうそうです。
そんなにいっぱいあるんですね~♪

さて一行は伊勢神宮の内宮へと進みます。
その前に…おかげ横丁で腹ごしらえ

<おかげ横丁>
遷宮効果もあってかものすごく賑わっています。ちなみに昔からこの辺りには芝居小屋や
色町など活気のある町であったそうです。

<伊勢神宮~内宮~>

五十鈴川です。涼やかな空気が漂っていました。

境内はとっても広く、境内を歩いているだけで心が浄化されるような…?


内宮で最も神の力が強く働いている荒祭宮(あらまつりのみや)
写真右に見えるのは遷宮を前にした新しい社です。
さてなぜ20年ごとに遷宮をするのでしょう?
それは技術の伝承と、神様が常に新しく力が衰えないようにとの願いが込められているそうです。
神様が新しい社にお移りになられるのは2013年10月とのこと。
この機会に一度お伊勢参りしてみてはいかが?

神島でゆったりとした時を楽しみ、伊勢神宮の新たな魅力に触れ、そして植島さんのパワーに圧倒され…。
あっという間の二日間を皆で満喫しました。
私たちの先生として、時に参加者として楽しんでいただけた植島さん、ご参加のみなさん
二日間、本当にありがとうございました。 

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