猫町倶楽部とは、参加者が毎回課題図書を読了して集まり、
それぞれの気付きをアウトプットすることで学びを深め合う読書会です。
- 2013年09月21日(土曜日) 14:30~17:00
- 3年ぶりの合同読書会!「老子」【名古屋アウトプット勉強会 第81回】
9月21日(土)、名古屋アウトプット勉強会と名古屋文学サロン月曜会による2010年6月以来の合同読書会が行われました。今回は合同開催という事もあり、申込み開始直後から盛況ぶりをみせ、読書会、二次会共に100名を超える参加となりました。
今回課題本となった「老子」は、NHK放映の「100分de名著」でシリーズ化されたことも耳に新しいかと思いますが、世間では静かなブームを呼んでいるようです。
現代にも十分通用する部分が多いとされてはいるものの、やはり2500年前の賢人が示した言葉を理解するのは「難しい」「読み終えられるのか…」など、参加前からちらほらと不安の声も聞かれましたが、今回課題となった岩波書店のものだけでなく、他社の本や解説本を副読書として臨みながら読了した方も多かったようです。
100名を超える参加という事もあり、今回は普段の倍近くのグループ数となりましたが、多くの方がファシリテーターに立候補、快諾して下さりました。(ご協力ありがとうございました。)アウトプット勉強会、月曜会それぞれ初めての方から何度も経験されている方まで、この17人のファシリテーターの方がミーティングに臨みます。
代表のタツヤさんからの開始のあいさつ後、読書会のスタートです。
開始の合図とともに、堰を切ったかのように各テーブルでのディスカッションがスタートし、会場内は一瞬で熱気を帯びた雰囲気に変身します。
老子の壮大な宇宙観や自然観に感銘を覚えたという意見から、個人的な体験に照らし合わせた意見、現代社会の在り方に対するものまで、幅広い意見のやりとりが活発に行われています。
老子の投げかけた言葉から、現代の「求めすぎる」風潮に疑問を改めて感じたといった意見や、「欲」とは何か、などの意見が多く聞かれていたようです。
また、「上善水の如し」「大器晩成」など、おなじみの故事の真髄に触れられたという意見や、言葉の響きの美しさに魅力を覚えた、などの声も聞かれました。
中には学生時代から老子を読み込んでいた方、中国文学を専攻していた方が同じグループだったこともあり、背景も理解できて勉強になったという感想も聞かれています。
そして、名古屋アウトプット勉強会、文学サロン月曜会には「人の意見を否定しない」というルールがあります。
作品の良かった所だけではなく、中には肌に合わない、好きになれなかった…など、様々な受け止め方があるかと思います。しかし、率直な意見を交わしあいながら考察することで、本に対する理解が一層深まるようです。
また、同じ一冊の本を通して多様な考えに触れること、他とは異なる考えを受けとめてもらうという体験は、この読書会の持つ魅力のひとつもしれません。
中国つながりということで、二次会は「熱烈的中華 四川菜園」で行われました。
まずは、二次会企画第一弾。一次会終了時にこれまでの課題本の人気投票が行われ、二次会では順位予想クイズで盛り上がりました。
3位から発表される度に会場から歓声・ため息入り混じったどよめきが上がります。皆さんの投票した本は、ランクインしていましたか?
プレゼントは次回の課題本です。ぜひ読了し、次回の参加をお待ちしています。
こちらは歓談中の様子です。
お久しぶりの顔見知りの方同士や、初対面の方同士でもあちこちで会話が弾んでいます。
二次会企画第二弾では、各グループの一言感想カードが掲げられました。
有意義な話し合いの様子がうかがえる感想で、皆さんこぞって真剣に読んでいます。それぞれのテーブルの色が表れていて、とても面白いですね。
ほんの一言ずつですが、味わい深く、ユニークなひとことが盛りだくさんでした。
なお、こちらの感想カードは以下のページでも公開していますので、興味のある方はぜひ覗いてみてください♪
https://plus.google.com/photos/100624227921176927234/albums/5926415085325128593
今回の合同読書会では、両方の読書会に長く参加されている方もいれば、アウトプット勉強会、月曜会どちらか一方の参加が中心で、もう一方への参加は初めて、もしくは数回という方も少なくなかったようです。
月曜会中心の方からは「普段は文学系の本を読むことが多く、ビジネス書が主体のアウトプット勉強会は敷居が高いという印象でした。今回はそのイメージが変わり、とても楽しく参加できました。これからはもっとアウトプット勉強会にも参加したいです。」といった声や、アウトプット勉強会中心の方からは「読書はビジネス書が中心で、これまで小説などはあまり触れてこなかったのですが、文学系の本も読もうと思い始めたところなので、これからゆっくり参加していけたらいいですね。」「あまり大きな差は感じませんでした。」などの感想がありました。
それぞれ系統の違う本に挑戦しながら、読書のスタイルや、本を通じた人とのつながりが拡がっていけるといいですね。そして、皆さまの読書ライフがさらに充実したものとなることを、アウトプット勉強会、文学サロン月曜会ともに願っております。
次回の開催案内です。
名古屋アウトプット勉強会
10/25(金)
課題本「話す技術・聞く技術―交渉で最高の成果を引き出す『3つの会話』」
名古屋文学サロン月曜会
10/18(金)藤が丘会場 10/23(水)名古屋会場
課題本「第七官界彷徨」
(申込みは「開催スケジュール」より)
http://www.bookreading.nekomachi-club.com/schedule/124
それではアウトプット勉強会、文学サロン月曜会で、皆さまとお会いできる時を楽しみにしています!
(文・サポーター たかこ飯)